2017年の衆議院議員選挙 東京4区

 いつものように選挙に先立って自分のためのメモを書く。

 

 まず、最近の国政選挙及び東京都の選挙を書き出してみた。赤の太文字が任期よりも前に実施することとなった選挙。2009年の衆議院議員選挙は数ヶ月前に実施しているだけなのでそれには含めなかった。

 

 衆議院議員総選挙を一回行うと約650億円の費用を要すらしい。 ※1 東京都知事選挙は約50億円。 ※2 赤色太文字の選挙は本来四年ある任期を二年ないし三年に短くして公費を余分に消費している。

 

2017年10月 衆議院議員選挙 安部晋三総理大臣による解散総選挙

2017年7月 東京都議会選挙 通常選挙

2016年7月 東京都知事選挙 舛添要一前知事の辞職による

2016年7月 参議院議員選挙 通常選挙

2014年12月 衆議院議員選挙 安部晋三総理大臣による解散総選挙

2014年2月 東京都知事選挙 猪瀬直樹前知事の辞職による

2013年7月 参議院議員選挙 通常選挙

2013年6月 東京都議会選挙 通常選挙

2012年12月 衆議院議員選挙 野田佳彦総理大臣による解散総選挙

2012年12月 東京都知事選挙 石原慎太郎前知事の衆議院議員選挙立候補による

2011年3月 東京都知事選挙 通常選挙

2010年7月 参議院議員選挙 通常選挙

2009年8月 衆議院議員選挙

2007年7月 参議院議員選挙 通常選挙

2005年9月 衆議院議員選挙 小泉純一郎総理大臣による解散総選挙、いわゆる郵政選挙

 

 これが意味や意義のある選挙であるならば仕方がない。しかし過去十年でこれだけしなければならないとはどうも思えない。2005年の郵政選挙がいまからみて意味があったかというと疑問もあるが流れとしては郵政民営化法案の参議院での否決を受けて信を問う、としたことが理解できる。今回の場合解散総選挙で問う内容として安部晋三総理大臣は下記をあげららしく聞こえる。 ※3 

 

  1. 深刻化する少子高齢化に対応するために、2019年10月に10%に引き上げられる消費税の増収分を教育無償化などにあてることへの信任を問う
  2. 核開発や弾道ミサイルなど、北朝鮮の脅威への対応の信任も問う

 

  1. の消費税の使用用途については、2014年の自民党政策綱領においても「消費税については全額、社会保障の財源とし、国民に還元します」 ※4 と記載していて今改めて国民に確認する内容ではない。消費税増税を延期したのは景気への悪影響を慮ってのことで、改めて信を問うたからといって増税すれば影響は出る。いいからやってみろ、ということでしかない。

 

 2. の北朝鮮についても本当に脅威が迫っているならば選挙などしている場合ではないはずで、いいから脅威への対応に全力を注げ、と言われるだろうというのが確認しなくても分からなければ困る。つまり森友学園の土地売却について不正があったと思われる問題、加計学園獣医学部の設立認可について便宜が図られたと思われる汚職事件について説明を回避するために他の理由を挙げたに過ぎないと思われても仕方がない。汚職の説明責任を回避するために更に国費を使って国家を疲弊させるという行為がそもそもあってはならないことで、選挙をすべきではないとこの期に及んでも選挙しなければ良いのにという思いは消えない。

 

 とはいえ投票はする。大田区のほとんどをカバーする東京4区の候補者は下記。

 

井戸正枝(いど まさえ)

 無国籍であるために不利益を被るひとがいるという問題を積極的に問うてきた方でひいては社会福祉に関して妥当な判断ができる方だという評価をしている。立憲民主党より立候補。

無戸籍の日本人 (集英社学芸単行本)

無戸籍の日本人 (集英社学芸単行本)

 

 

平将明(たいら まさあき)

  現職。仲卸の経営者。ネットは使いこなしておられる印象だが下記あたりは良くない対応をされたようだと認識している。

news.biglobe.ne.jp

 

難波美智代(なんば みちよ)

 一般社団法人シンクパール創設者、顧問。女性の健康教育と予防医療を推進する団体。本人が子宮頸がんを経験されている。希望の党公認。

 

 どういう経緯で立候補に至ったのかと思っていたが以前から国政に出る考えはあった模様。民進党から都民ファーストの会に移った森愛都議と写っている写真がご本人の Facebook にあったので(ああ、そうか)とはおもった。

 

青山昂平(あおやま こうへい)

 少し前から「青山コウヘイ」と書かれたポスターは貼り出されていて目にしていた。日本共産党より立候補。

 まだ若くこれまでの事績はあまりみつけられなかったが 2013年に中央大学法学部に在籍時、秘密保護法反対の学生集会に参加していたような記事があった。 

 

 

※1 解散総選挙? 衆院選ではどのくらい税金が使われるのか(ハフィントンポスト) より

※2 舛添知事辞職 知事選費用50億円 「都民にも責任」 (毎日新聞) より

※3 【解散総選挙】安倍首相が会見で答えた5つの疑問と、残った疑問BuzzFeed News)

※4 自民党重点政策2014 | 政策 | ニュース | 自由民主党

 

南馬込インド・ネパール料理専門店の変遷

 馬込に住んで12年目目に入っていて、腰掛けの余所者とは言えないような長さになってきた。十年以上同じ場所にいるとまちの風景にも変遷があって、しかもそれが忘れ去られていくことに気がついたりする。以前「馬込の失われた建物」というのを書いてみたことがあったが、お店の変遷も書き残しておこうかとおもう。今回は南馬込の、東急バスが通るバス通り沿いにあるカレー店について。

 

 我が家が2015年6月に馬込に来た時にはそこには蕎麦屋があった。向かって右隣は細い路地を挟んで以前に閉店したことを書いたことがあるパティスリー稲垣、左となりは梅香堂というリフォーム店がある。蕎麦屋の名前、自分は「まつ登久とく」だったと記憶していた。「松登久」という蕎麦屋はほど近い馬込桜並木通り沿いにもあり、京急大森海岸駅近くの環七通り沿いにある蕎麦屋が「松登久 本店」が元だとおもっていた。

 

 それがこれを書いたあとに「更科」ではなかったかと教えていただいた。現在も店の前面上部に小窓のような看板がふたつ並んでいるのだが、これが一文字づつ「更」「科」だったと。私が蕎麦屋だった時を目にしていたのはわずかな期間であったので私の思い違いだった可能性が甚だ高い。と言えるほどすぐに閉店してしまい、しばらく空き店舗の状態が続いたように記憶している。

 

 居抜きで「アンナプルナ」というインド・ネパール料理の店が入った時期を正確に覚えていないが検索してみると 2008年8月に行ってみたというブログ記事を見つけた。2007年から2008年にかけての開店だったろうか。自分が行ったのは2010年だったらしいことが Twitter のログから見てとれる。

 

 そんなに頻繁ではないが時々テイクアウトで使ったりしていた。ナンが団扇のように大きいのが焼きあがって出てくる。私はチーズが好きなものでチーズなんを頼むことが多かった。

 

 

キーマカレーとチーズナン

Yasuo Mukunokiさん(@mukunokiy)がシェアした投稿 -

 

 2016年に客ではない人たちが出たり入ったりしているのを東急バスの車内から見かけたので改装でもするのかなぐらいに思っていたのだが気がついたら店の外見は全く変わっていないが店名が変わっていた。「タンセンビュー」というのが新しい店名。店名が変わってからはまだ行っていない。「アンナプルナ」は約10年南馬込で営業を続けたということになる。

 

「アンナプルナ」の経営者は東急目黒線西小山駅前で同名の食材及びスパイスの専門店をされているらしい。同じ西小山の駅前に料理店としての「アンナプルナ」もありこちらが本店だったのではないかと思われるが南馬込と同様に店名が変わり「サムエル・ダイニング」になっている。オーナーさんが現場を引退し店舗への卸に専念し、更新に店舗を渡した……とかなのかと推測する。ご店主にきいてみれば良いのだけれどご商売でないことで個人的に「取材」するのもどうかとおもって推測にとどめている。

 

 

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 2017年時点の「タンセンビュー」としての店容。外観は「アンナプルナ」時代とほぼ変わっていない

 

馬込あたりの秋祭り 二〇一七

 

  先の週末9月3日まで、山王の熊野神社の御祭礼で東急バスも池上通りを通らないルートに変えて運行するなどしていた。残りの秋祭りの情報をざっと書き残しておく。例年書いているがお祭りの情報を知りたかったら近くの文化センターに足を運んで配布物にならんでいる「月刊おとなりさん」を入手されることをお勧めする。「月刊おとなりさん」が一番まとまったお祭りカレンダーを載せておられる。

 

今週末9月9日(土)・10日(日)は馬込付近の神社の御祭礼

  • 馬込八幡
  • 南馬込 北野神社
  • 南馬込 熊野神社
  • 湯殿神社

※品川の旗岡八幡も御祭礼。御神輿を新たに奉納されるのでいつにも増して盛大にお祭りをされるものとおもう

 

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9月16日(土)・17日(日)の御祭礼

  • 大森神社
  • 久が原西部八幡 

 

10月1日(日)の御祭礼

 

  

翌2018年の秋祭り

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

過去に秋祭りについについて書いたもの

2016年

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2015年

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2014年

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2012年

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2009年

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2008年

北野神社の子供神輿の巡行ルート地図あり

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2007年

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2006年

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受け身のあとに

 六月頃の大田区合気道会の稽古、準備運動をしていた時に尾崎晌師範が一度皆をとめて「前回り受け身のあとにすぐ後ろに振り返るようにやってみなさい」と言われたことがあった。つまり半身の態勢からくるっと180度向き直ってやはり半身の態勢をとる体捌きの稽古である。あの体捌きはなんと呼称するんだったか……本棚から植芝吉祥丸先生の『合気道』を引っ張り出して調べたがそのものずばりの説明をされているページはみつけられなかった。「転回」と呼んでいる例をいくつかみつけられたが正しい呼び名かどうか確言できない。

合気道

合気道

 

 

 何気ない動きだけれど重要な体捌きでかくかくした動きでなくなめらかに動けることが求められる。

 

 この体捌きをどこで使うかというと投げ技のほとんどで使うこととなる。 大学の合気道部などでは一人掛けだけでなく二人掛け以上の乱取り稽古をよくやるので自然に身につけている。今年の全日本合気道演武大会、植芝守央道主の演武の際の受けの方々を見直してみると立ち上がるよりも道主に向き直る方が早いくらいだ。

 

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 逆に言うと師範の説明を聞いて、一対一の稽古だけをしていると「受けのあとすぐ立ち上がって相手に向き直る」という当たり前の動きをしなくても良かったりするのでとっさに出なかったりするのだ。一人が取りに立って、他の者が続けてかかって行く回し稽古のような稽古をするとそれが顕著に出たりする。それをあえてひとつの形として稽古するのは意義のあることだとおもう。

 

 

Aikido demonstration by Ueshiba Moriteru Doshu

明倫学舎再訪

  帰郷した際に家族で萩に出た日があった。目的は「ふくだや」という萩バスセンターの近くにある食堂に炒飯とお好み焼きを食べに行くこと。お盆の時期、同じように思い出の味を求めてきたと思しい家族連れがたくさんいた。いつも通り美味しかったが会計の時におかみさんに聞いたところでは大将は体調に不安があり少し前には休んでいたりしていたらしい。もう一度帰郷できる時まで頑張っていただきたいものだけれど。

 

 そのあと時間にも限りがあったがこのまえ横を通っただけだった、観光センター兼歴史博物館として再整備された明倫館に行ってみた。

 

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 残念なことに実家に帰ったあとで気が付いたのだが展示の半分、しかも結構貴重なところを見ないで出てきてしまったことに気が付いた。明倫館は四棟の校舎があり、そのうち一号棟、二号棟が整備がされているのだが二号棟の半分にある「幕末ミュージアム」というのがそれだ。

 

2号館案内|萩・明倫学舎のご案内|萩・明倫学舎

 

 「幕末ミュージアム」には小川忠文さんという方が寄贈されたコレクションが展示されておりかなり面白そうなものなのだが思い出してもそちらにはスムーズに行けるようになっていなかった気がする。上記リンクにある館内地図をみても仕切られているように見えるのでもしかしたら入り口が別だったり、別にチケットを買わないといけなかったのかもしれない。結局展示の半分のビジターセンター側にある、主に世界遺産となった「明治日本の産業革命遺産」に関する説明展示だけをみて帰ったことになった。それはそれで意味のある展示だけれど、もうちょっと分かりやすい導線にできないだろうか。職員の方なのかボランティアもおられるのか、スタッフは十分におられて親切だったのでなんか残念な気持ちにはなった。単に自分が見間違いだったのならば申し訳ないことだが。

 

  前に書いた孔子廟の移築については以前よりは話題になっているようにみえる。今年2017年3月に市長に就任した藤道健二市長は孔子廟の移築について見直す方針を掲げて当選したわけだが市議会や市職員、関係団体には異なる意見もあるように聞いている。5月の報道記事で「萩・明倫学舎3、4号館整備及び萩藩校明倫館孔子廟(びょう)の移転復元整備を求める市民の会」という団体が発足し署名を1万人集める……というものがあった。会長は山本貞寿さんという医師の方であるらしい。明倫学舎が今の形になってまだ一年経たないところなので観光客の動きや評価をよく分析したうえで方針を決めていく冷静さがあってほしいと考えているがどんなものだろうか。展示が充実され見易いものであるならば三号棟、四号棟の整備はあってよいかもしれないが、孔子廟は今のままで萩のまちを歩いてもらうのが良いのではないかと自分は考えるのだが。

 

 

mukunokiyasuo.hatenablog.com

徳島から東京、フェリーの旅

 この夏は休みをとって家族で帰郷した。普段都内にいるところ、実家は山口県萩市の近郊にあるので毎年帰るというわけにはいかないのだが子供の塾や部活がお盆時期に休みに入るところを狙って。

 

 行きは全行程を自動車にしたのだが帰りは初めての試みでフェリーを使うこととした。8月14日のお昼前に徳島港でフェリーに乗り、翌15日の早朝に東京有明に着く。お盆の真っ最中だから徳島までスムーズに着けたとしたら渋滞を回避出来ることになる。徳島はちょうど阿波踊りの時期なのでどこかで混む可能性はあったが、夜のうちに移動し高松に寄り道して讃岐うどんを朝食にするタイムスケジュールで移動したところうまく渋滞を回避できた。

 

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 今回利用するのは東九フェリー。東京〜徳島〜門司をびざん、しまんと、どうご、りつりんの四隻で航行している。フェリーというと昔乗った、大広間があってそこで雑魚寝するようなイメージがあったがこの四隻は昨年2016年に就航した新しい船で格段に快適になっていた。

 

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 上の写真は「オーシャンプラザ」と名づけられらた共用スペースでカフェのような配置で席が用意されている。自販機がいくつも並べてあり、熱湯や電子レンジが使えるようになっていて食事が自由に出来る。出発してここでお酒を飲みながら談笑する高齢者六人連れや丸テーブルに持ち込んだいいちことグラスを置いて酒盛りする二人連れなど思い思いに使っていた。特筆すべきは窓際の席には電源タップがある。海を眺めながら Mac Book でなにか作業し、隣で男の子が夏休みの宿題をしているという親子連れもいた。残念ながらネットにはつながらない。有線接続も Wi-Fi もないため携帯電話キャリアLTE 回線が入らなくなるとインターネットとは隔絶される。

 

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 客室は1フロアで「オーシャンプラザ」は上図の一番左、それ以外に中央部分にもリラクゼーションコーナーがあり大画面のテレビと大きめの椅子が備えてある。さらに船首側にもロビーがあり自由に、ある程度のプライベートエリアを設定できるスペースが十分に設けてある。

 

 客室は一番広いのが四人部屋で今回はキャンセル待ちの甲斐あり四人部屋に入れた。靴を脱いで寛げて、壁に折りたたみ式のベッドが4基ある。他に二人部屋個室とカプセルホテルのような感じの相部屋。少ないがペット同伴可の二人部屋とバリアフリーの二人部屋もある。このあたり東九フェリーのサイトを直接参照するのが良いかとおもう。

 

www.otf.jp

 

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 四人部屋で早速寛ぐの図。食べ物飲み物は船内でも売っているが我が家は途中でセブン・イレブンに立ち寄って買い込み、冷たいものはクーラーボックスに入れて持ち込んだ。なお徳島港では買い物をする場所はほぼ見当たらなかったので少し手前で買っておいて良かった。乗ってしまえば翌朝まで運転することはないので安心して飲める……ちなみに出航後は車庫には入れないので明朝まで使う荷物は全部四人部屋に持ち込んだ。部屋には小さいが冷蔵庫と、テレビがある。

 

 船内には売店もあるが日中の決まった時間帯しか開いておらずほぼ自販機で用が足りるようになっている。定期的に入れ替わるだろうが今回はこんな感じだった。まず定番のカップ麺。

 

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  レトルトの麺、おかず、おつまみ。

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  おにぎり、寿司、うどん、そば、カツサンド

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  カレー、ドリア、パスタ

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 ビールはこんなもので、買ってから乗ってよかった……などと言いながらスーパードライのロング缶を買い足して飲んだけれど。

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 もちろんソフトドリンクの自動販売機も。

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  食べるものだけでなくタオルや歯ブラシ、シャンプーなども。東九フェリーのお風呂は大浴場とまではいかないまでもちゃんとしたもので二回も入ってしまった。ただタオルは備え付けがないので荷物にちゃんと用意して入った。ドライヤーは備え付けがあり不要。お風呂もだがお手洗いも綺麗でそれがとても良かった。

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  日中は船室の階から上の階にのぼれる。天気が良かったのでしばし紀州半島を眺めたりしていた。一瞬だけ携帯の電波が入る地点があったぐらい。 

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 料金はうちの場合少し割引きがきいたのだがそれでも新幹線で新山口まで帰るのとほぼ同じくらいかかっただろうか。新山口から実家までバスに乗るかレンタカーとなったらフェリーの方が安くつくだろうか。

  1. 自動車航行運賃(運転者1名分含む) 
  2. 二等洋室運賃 (運転者以外3名分)
  3. 個室料金 …… ひとへやいくら

 

 乗船前の移動で睡眠を削った分乗船中はゆっくり寝ることができて快適だった。台風と、あと津波を伴うような大きな地震がなければ今後も選択肢のひとつに入れておきたい。

 

安野正敏師範指導の稽古

 6月18日の日曜日、大田区合気道会の稽古を最初の1時間、子供の稽古に参加してから足立区綾瀬の東京武道館で開催の東京都合気道連盟主催の錬成大会に参加してきた。安野やすの正敏まさとし師範が指導の稽古だった。

 

 明治大学川崎市の生田に理工学部農学部のキャンパスがあり、生田キャンパスの合気道部がある。 発足時の師範は山口清吾先生で、小林保雄先生門下の明治大学合気道部とは別の部組織として運営されてきたらしい。安野師範はこの明治大学生田合気道部の出身で現在は師範を務められている。それぐらいの知識で武道館に向かった。

 

 最初に安野師範がテーマとしてあげられたのは以下の三つだったと記憶している。 

 

  1. 中心線を意識すること
  2. 気勢を示すこと
  3. 残身で普段よりしっかり沈み込むこと

 

 「きせい」は「気勢」でいいんだろうな、と思いながら伺っていた。中心線は合気道においての姿勢についての基本的な概念で、普段よりさらに技の最後に腰を落とし込むように言われたのが特徴的であった。

 

 事前に安野師範の演武を動画でみせていただくと(あ、もうそこで投げてしまわれるのか)というような技がたまにあってどうしてああなるんだろうかと考えていたのだが上記の三つをあげられるというので自分が安定していればどの時点でも技は成り立つということだろうかと考えるなどしていた。

 

 普段の稽古だと更に導いてから投げる……というところをもっと早い段階で投げてしまわれるので厳しい技のようにみえる。例えばよくある稽古ならば正面打ちを入り身して相手の背後にまで入ってから導くという動きであるところ小さく入り身するだけでそのまま相手の背後方面に腕を出して投げてしまわれる。以下は今年の全日本合気道演武大会での安野師範の入身投げ

 

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 錬成大会での稽古でもこの稽古をやっていたのだけれど技が早いこともあり、技の見た目に釣られて皆ついびしびし投げてしまう。すると安野師範はいちど稽古をとめて注意をされる。

 

「相手を投げてやろうとかそういう気持ちを持った時点で負け。無心で手刀を振り上げて無心で下ろす、それだけ」

 

 そのように仰るのを自分も意外に感じてしまった。それは自分が誤解していたので稽古で技を練るということについて安野師範はとても標準的な考えをお持ちだということが分かった。

 

 

 


Yasuno Masatoshi (安野 正敏) Shihan - 55th All Japan Aikido Demonstration 2017