徳島から東京、フェリーの旅

 この夏は休みをとって家族で帰郷した。普段都内にいるところ、実家は山口県萩市の近郊にあるので毎年帰るというわけにはいかないのだが子供の塾や部活がお盆時期に休みに入るところを狙って。

 

 行きは全行程を自動車にしたのだが帰りは初めての試みでフェリーを使うこととした。8月14日のお昼前に徳島港でフェリーに乗り、翌15日の早朝に東京有明に着く。お盆の真っ最中だから徳島までスムーズに着けたとしたら渋滞を回避出来ることになる。徳島はちょうど阿波踊りの時期なのでどこかで混む可能性はあったが、夜のうちに移動し高松に寄り道して讃岐うどんを朝食にするタイムスケジュールで移動したところうまく渋滞を回避できた。

 

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 今回利用するのは東九フェリー。東京〜徳島〜門司をびざん、しまんと、どうご、りつりんの四隻で航行している。フェリーというと昔乗った、大広間があってそこで雑魚寝するようなイメージがあったがこの四隻は昨年2016年に就航した新しい船で格段に快適になっていた。

 

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 上の写真は「オーシャンプラザ」と名づけられらた共用スペースでカフェのような配置で席が用意されている。自販機がいくつも並べてあり、熱湯や電子レンジが使えるようになっていて食事が自由に出来る。出発してここでお酒を飲みながら談笑する高齢者六人連れや丸テーブルに持ち込んだいいちことグラスを置いて酒盛りする二人連れなど思い思いに使っていた。特筆すべきは窓際の席には電源タップがある。海を眺めながら Mac Book でなにか作業し、隣で男の子が夏休みの宿題をしているという親子連れもいた。残念ながらネットにはつながらない。有線接続も Wi-Fi もないため携帯電話キャリアLTE 回線が入らなくなるとインターネットとは隔絶される。

 

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 客室は1フロアで「オーシャンプラザ」は上図の一番左、それ以外に中央部分にもリラクゼーションコーナーがあり大画面のテレビと大きめの椅子が備えてある。さらに船首側にもロビーがあり自由に、ある程度のプライベートエリアを設定できるスペースが十分に設けてある。

 

 客室は一番広いのが四人部屋で今回はキャンセル待ちの甲斐あり四人部屋に入れた。靴を脱いで寛げて、壁に折りたたみ式のベッドが4基ある。他に二人部屋個室とカプセルホテルのような感じの相部屋。少ないがペット同伴可の二人部屋とバリアフリーの二人部屋もある。このあたり東九フェリーのサイトを直接参照するのが良いかとおもう。

 

www.otf.jp

 

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 四人部屋で早速寛ぐの図。食べ物飲み物は船内でも売っているが我が家は途中でセブン・イレブンに立ち寄って買い込み、冷たいものはクーラーボックスに入れて持ち込んだ。なお徳島港では買い物をする場所はほぼ見当たらなかったので少し手前で買っておいて良かった。乗ってしまえば翌朝まで運転することはないので安心して飲める……ちなみに出航後は車庫には入れないので明朝まで使う荷物は全部四人部屋に持ち込んだ。部屋には小さいが冷蔵庫と、テレビがある。

 

 船内には売店もあるが日中の決まった時間帯しか開いておらずほぼ自販機で用が足りるようになっている。定期的に入れ替わるだろうが今回はこんな感じだった。まず定番のカップ麺。

 

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  レトルトの麺、おかず、おつまみ。

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  おにぎり、寿司、うどん、そば、カツサンド

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  カレー、ドリア、パスタ

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 ビールはこんなもので、買ってから乗ってよかった……などと言いながらスーパードライのロング缶を買い足して飲んだけれど。

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 もちろんソフトドリンクの自動販売機も。

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  食べるものだけでなくタオルや歯ブラシ、シャンプーなども。東九フェリーのお風呂は大浴場とまではいかないまでもちゃんとしたもので二回も入ってしまった。ただタオルは備え付けがないので荷物にちゃんと用意して入った。ドライヤーは備え付けがあり不要。お風呂もだがお手洗いも綺麗でそれがとても良かった。

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  日中は船室の階から上の階にのぼれる。天気が良かったのでしばし紀州半島を眺めたりしていた。一瞬だけ携帯の電波が入る地点があったぐらい。 

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 料金はうちの場合少し割引きがきいたのだがそれでも新幹線で新山口まで帰るのとほぼ同じくらいかかっただろうか。新山口から実家までバスに乗るかレンタカーとなったらフェリーの方が安くつくだろうか。

  1. 自動車航行運賃(運転者1名分含む) 
  2. 二等洋室運賃 (運転者以外3名分)
  3. 個室料金 …… ひとへやいくら

 

 乗船前の移動で睡眠を削った分乗船中はゆっくり寝ることができて快適だった。台風と、あと津波を伴うような大きな地震がなければ今後も選択肢のひとつに入れておきたい。