明倫学舎再訪

  帰郷した際に家族で萩に出た日があった。目的は「ふくだや」という萩バスセンターの近くにある食堂に炒飯とお好み焼きを食べに行くこと。お盆の時期、同じように思い出の味を求めてきたと思しい家族連れがたくさんいた。いつも通り美味しかったが会計の時におかみさんに聞いたところでは大将は体調に不安があり少し前には休んでいたりしていたらしい。もう一度帰郷できる時まで頑張っていただきたいものだけれど。

 

 そのあと時間にも限りがあったがこのまえ横を通っただけだった、観光センター兼歴史博物館として再整備された明倫館に行ってみた。

 

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 残念なことに実家に帰ったあとで気が付いたのだが展示の半分、しかも結構貴重なところを見ないで出てきてしまったことに気が付いた。明倫館は四棟の校舎があり、そのうち一号棟、二号棟が整備がされているのだが二号棟の半分にある「幕末ミュージアム」というのがそれだ。

 

2号館案内|萩・明倫学舎のご案内|萩・明倫学舎

 

 「幕末ミュージアム」には小川忠文さんという方が寄贈されたコレクションが展示されておりかなり面白そうなものなのだが思い出してもそちらにはスムーズに行けるようになっていなかった気がする。上記リンクにある館内地図をみても仕切られているように見えるのでもしかしたら入り口が別だったり、別にチケットを買わないといけなかったのかもしれない。結局展示の半分のビジターセンター側にある、主に世界遺産となった「明治日本の産業革命遺産」に関する説明展示だけをみて帰ったことになった。それはそれで意味のある展示だけれど、もうちょっと分かりやすい導線にできないだろうか。職員の方なのかボランティアもおられるのか、スタッフは十分におられて親切だったのでなんか残念な気持ちにはなった。単に自分が見間違いだったのならば申し訳ないことだが。

 

  前に書いた孔子廟の移築については以前よりは話題になっているようにみえる。今年2017年3月に市長に就任した藤道健二市長は孔子廟の移築について見直す方針を掲げて当選したわけだが市議会や市職員、関係団体には異なる意見もあるように聞いている。5月の報道記事で「萩・明倫学舎3、4号館整備及び萩藩校明倫館孔子廟(びょう)の移転復元整備を求める市民の会」という団体が発足し署名を1万人集める……というものがあった。会長は山本貞寿さんという医師の方であるらしい。明倫学舎が今の形になってまだ一年経たないところなので観光客の動きや評価をよく分析したうえで方針を決めていく冷静さがあってほしいと考えているがどんなものだろうか。展示が充実され見易いものであるならば三号棟、四号棟の整備はあってよいかもしれないが、孔子廟は今のままで萩のまちを歩いてもらうのが良いのではないかと自分は考えるのだが。

 

 

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