大田区の2021年都議会議員選挙
7月4日投票日の都議会議員選挙、自分が投票する大田区の立候補者についてのメモだが、メモも三回目なので大田区にお住いの方には参考にしていただければ幸いである。文章が長い方が候補者ないし党派に何かしらの問題点を感じている方である、というようなことになっている。
選挙後に開票結果を付記した。都議会議員選挙全体として党派面から見ると都民ファーストの会は議席減、自由民主党、共産党、立憲民主党は議席増、公明党は辛うじて議席数維持、となった。都民に利益のある結果となれば良いがそうとも言い切れない結果と評価している。
斉藤りえ【当選】
立憲民主党公認。2015年の北区区議会議員選挙に立候補し当選。任期満了後参議院議員選挙、都議会議員選挙に出られているが当選はされていない。大田区での立候補は立憲民主党の選挙戦略上のことと推察する。
立憲民主党の前身としての民進党は前回2017年の選挙では沢田大作さんという柔道整復師で整骨院グループの経営者を擁立したが議席を取っていない。沢田氏はその後政治活動をされているような形跡がなく、前回にきちんとした立候補者を選定できていなかったのかもしれないな、と思う。だから他の区から知名度のある候補者を選定してきた、というこの党の方策が正しいのか、また見ておきたい。
松田龍典【当選】
日本維新の会公認。
柳ヶ瀬裕文さんが2019年の参議院議員選挙の比例で当選していて、その時の補選で柳ヶ瀬さんの秘書をしていた松田さんが立候補したのでポスターには見覚えはある。この時は次点で当選はならなかった。
森愛【当選】
都民ファーストの会公認、前回2017年に当選して現職。
社会人として どうなのかという印象から特に変わっておらず四年前の記載を再掲するところである。現在はパンデミック発生という非常時にあるが、最良の政策が取られているとは私は思っていない。それは医療においてもそうだし、ワクチン接種においてもそうだし、緊急事態宣言下の事業者への経済支援策についての混乱、遅さ、貧弱さもそうだ。誰に投票するにせよ、この人で本当に状況をより良く改善できるのか、ということは考えた方が良い。
鈴木あきまさ【当選】
自民党公認。前回2017年の都議選で当選されなかったが、2020年の補選で当選されて現職。
藤田りょうこ【当選】
共産党公認。前回2017年初めて立候補され当選し現職。
玉川ひでとし【当選】
公明党公認。公明党は遠藤守さん、藤井一さんが大田区で議席を取っているが、昨年ぐらいからポスター貼りだされる人が変わったなと思っていたら、遠藤さんはご自身の健康上の理由から次回立候補せず引退されることを昨年中に党内で決めておられたと知った。
勝亦聡【当選】
公明党公認。現大田区議。今回大田区は都議会の議席がひとつ減ると聞いているのだが前回同様二人立候補させるのだな……などと思っている。
地方自治体選挙については党派云々より個人としてどんな人か、というところを気にしているが今回は東京オリンピックを開催するか延期するか中止とするか、という問題があり、東京都としてもこの問題を党派の動きを見ながら考えざるを得ない。私は感染対策をして開催できるという主催者の表明に多くの疑問を持っていて延期か中止の判断をすべきという意見でいる。
党派としての動きを見たとき、公明党の党首と副代表が6月17日に揃って「オリンピックの中止を求めることは非現実的」「ステージは変わっていてオリンピック・パラリンピックはやるということ」という発言を公にしたことには私は強い嫌悪を持っている。何故なら「コロナから都民の命を守る」と大書したポスターを公明党が作って路上の私の見えるところにも貼り出しており、オリンピックの強行により感染拡大の可能性が十分にあるのに別のことであるかのように、自党の都合の良いように強弁しているだけだと判断するからだ。今そのような態度であるならば、もし仮にオリンピックの代表選手やスタッフ、報道関係者を介して再度感染が拡がるようなことが起きたとしても彼らはまた強弁して自らの責任は認めないだろう。
勝亦氏は大田区議としてオリンピック・パラリンピック観光推進特別委員を勤められているそうなので特にここで記載しておく。委員会の議事録を読み返しても彼の名前が出てこないので違っているのかもしれないけれど。
岡高志
国民民主党公認。元大田区議。2019年に区長選に立候補されたが当選されなかった。行政書士、社会福祉士をされていたがこの度再度立候補。
奥本有里
都民ファーストの会公認。現大田区議。全く記憶になかったが前回の区議選に二位当選されている。都民ファーストの会も、大田区の議席減なのに二人擁立するのか。
この方、プロフィールを見てもあまり経歴が詳しく書かれていない。ちょっと調べたら出てきたのだがちょっとこれはどうだろうか、というものだった。だから書いておられないのかな……と推測するのだが確証まではないのでおいておく。
山森ひろゆき
みぞぐち晃一
前回の都議選も立候補、その前に2016年の補選にも出られていていずれも当選されていない。前回の参議院議員選挙に新党オリーブの木公認で出ているが当選されていない。現在のつばさの党との関係は不明、無所属を謳っている。
Facebook の数日前のこの方のポストで「ワクチンの副作用で亡くなる方とCOVID-19で亡くなる方の割合が同程度」「若い女性の生殖に関わる臓器への影響が強いと予測されているコロナワクチン」というような文言を書かれていたので、この程度の情報処理能力で「情報公開おおた」を名乗られるのはイタいなぁ、とだけ思った。
片岡将志
こころのやまい党代表。
私が積極的に支援しない意思を持っている党のダミーである可能性があるようだと認識した。
鈴木あきひろ
自民党公認、現職。
彼に関しては2014年のことが全て。野次を言ったことよりも、言ってないと嘘を言って強弁で通そうとした、そういう人物だと思っている。
村元とらじ
大田区の区議会議員選挙で立候補者として名前を見たことがある気がする。
原忠信
ポスターもほとんど掲示板に貼られておらず、と言ってネット上にも情報は少ない。2020年の都議選補選、2019年の大田区議選挙にも立候補されていたか。
参考:候補者アンケート
Q11 「東京オリンピック・パラリンピックをどうすべきだと思いますか」
Q27 「今回の都議会議員選挙の最大の争点は次のうち何だと思いますか」
など興味深い。Q27 でほとんどの立候補者が「新型コロナウィルスの対応・対策」と答えているのに Q11 では自民党公認候補と公明党公認候補は「観客数を制限して開催する」と答えている。観客数制限をしても国外から選手やスタッフ、報道関係者が来ることから開催することで感染拡大が起こる確率が高いのにそれは対策できると言い張っているわけで、私としてはこれは容認できない主張をされている、と判断している。あと、
Q14 「都立病院や公社病院を独立行政法人化する都の方針について、どう考えますか」
も私が重要視している問題。独立行政法人化は財政対策的な側面があり、その方向性だと医療現場のパンデミック発生時の負荷が高くなり易い、最悪の場合機能しなくなるようなリスクも考慮しなければならなくなる、ということが昨年からの COVID-19 感染拡大で見えたところだと考えている。自民党及び都民ファーストの会公認候補が独立行政法人化に賛成、公明党公認候補に至っては回答放棄していて、これも Q27 の回答と相反している。