大田区の景気対策
家内が幼稚園ママ友の話として(正確にはママがパパに聞いた話として)定額給付金に加えて「2002年から2005年に二人目以降が生まれた家は、ひとり3万6千円もらえる」との話を聞いてきた。定額給付金がどうなっているのかすら知らないのではて、と思って調べてみると、大田区の施策として「子育て応援特別手当」があり、これのことらしい。定額給付金のお知らせとあわせてリンク。
大田区に住んでいて、3歳から18歳の子供が二人以上いるご家庭! 二人目以降が6歳から3歳なら一時給付金が出るかもですよ!
ということ。4月中旬頃、郵送で調査票が届くので、それを返送すると振り込みされるのだろう。
ちょうどそういうことを知ったところ、ジャーマン通りのルーテル教会前辺りの掲示板で「大田区の緊急経済対策生活支援 期限付き商品券 5億5千万」と大きく書かれたポスターを見つけて目を惹かれた。
大田区商連の出している機関紙のようなもので、商品券を扱う店を募集する内容だ。ウェブ上にも情報があった。
大田区商店情報誌おーたふる 蒲田・大森・調布の商店街を紹介します
平成21年度予算案で大田区が「期限付きプレミアム商品券」5億5000万円発行。 商店街の盛り上げと未加入店・商店街の加入促進に取り組む 2月12日(木)、松原忠義区長が発表した大田区の平成21年度予算案で、緊急経済対策の一つとして、「期限付きプレミアム商品券」5億5000万円を発行することを明らかにした。大田区は、5000万円のプレミアム分および、商品券発行経費として2000万円を盛り込んだ。大田区商連および大田区振連は大田区内共通商品券の実績から、プレミアム商品券の発行に関わる印刷、事務作業をまかされ、現在作業を進めている。 |
千円で千百円分使える商品券が郵便局で5月から買えるということらしい。プレミアム分がもうちょっとないと、魅力的ではないなぁ。しかも郵便局に行って買わないといけない。私などは(それならEdy使えるコンビニとかがいいや)と思ってしまう。
この期限付き商品券について調べていたら、「反ロスチャイルド同盟」のサイト内の情報に行き当たった。「アンチ・ロスチャイルド同盟」のサイトは以前教えられて見るようにしていたサイトだったが、このコンテンツは知らずにいた。
貨幣改革への第一歩 歴史的実験へ 実際に提案された方々の意見書
「複数回使用可能な、期限付きの地域振興券」についていろいろな地方公共団体に問いかけた結果が集めてあるのだが、ちょうど東京都と大田区に提案し、大田区から返答があったことが掲示されていた。
大阪府など他の地方公共団体からの返信も掲げられているが、今回の定額給付金については総務省が「個人への現金給付でないとダメ」と突っぱねているため受け入れられないとの回答となっている。その個人としては(一回きりでも何万かもらえれば、旅行にでも行こうかなぁ)とぼんやり考えないでもないが、景気高揚策としての定額給付金は効果が限定されていることがこのことからも分かる。
本来は大阪府辺りが橋元知事の暴走で突っ走って「複数回使用可能な、期限付きの地域振興券」を導入してほしいものだが、このようなアイデアの実現すら住民主導で独自に立ち上げないとダメなようならいよいよ本質的な豊かさには道のり遠いと言わざるを得ない。大田区の商店街も商品券に頼らないで活路を見出していくしかないかもしれない。