三教の裏

 先週末1月29日の大田区合気道会の稽古で三教の抑えについて指摘を頂いた。

 三教というのは抑え技のひとつ。手首を取って親指の方に捻る……という説明になるのだろうか。探したら中国語圏からアップロードされたもののようだが小林保雄師範の説明演武があった。

 指摘を頂いたのは裏の方。合気道で裏とは相手の背後に入る捌き、というのがとても大雑把な説明。前側に捌くのが表技。

 裏に入って三教に手首を取ったあと相手を自分の前に落として抑えるのだが、私はその時自自分が大勢を低くして相手の手首を極め、相手を落とすようにしていた。

 その際「相手を上げるようにしていますが」というのが指摘で「相手がどうにも逃げられず終いには崩れてしまうように極められる」ということだった。

 すぐに大阪市大の二代上の先輩の話を聞いたのを思い出した。「三教は上に捻ったり、後ろに捻ったりというものではなく、相手が逃げ場が無いような極めになるはずだ」というようなことを大学合気道部の稽古で実際にやってみながら話されていたのだ。同じ事だな、と思った。

 二十年位前に答えが目の前に転がっていたのだが。

 最後に植芝盛平翁先生の三教を。下の動画の 2:39 - 2:43 に三教の裏を遺して下さっている。受けは藤平光一師範。