東馬込から、関門景観の話へ

 環七通りと第二京浜(国道一号線)の交差点近くにある屋敷森が伐られてマンションになる話について、以前何回か書いた。

 などなど。

 その後、この敷地からは横穴式古墳が出たのだそうだが、特に重要な遺跡とはいえないということで、もう調査は済んで工事再開されているらしい(「けんすけのただなんとなく」というブログ「東馬込のなぞの古墳」というエントリーを偶然読んで知った)。大森貝塚近くらしい、ハプニングであったろうか。

 何故久しぶりにそのことを書き出したかというと、毎日新聞の記事で関門海峡沿いの高層マンションについて読んだからだ。このような問題は探せばいくらでも出てくるのであって、それも以前WEBで探せるものだけでもリストアップしてみたことがった。

 記事を読んで気になったのが、反対されている地元の方のコメントで「周りには私たちの運動を『ただのエゴ』という人もいるんです……」というのが載せられていた箇所だった。東馬込の件でも私が最初に書いたのは、反対する地元住民がワイドショーなどで取り上げられた結果、それに辛らつな反応を書かれているのを散見し、地元の方が損だなぁ、とおもったのがひとつの動機となっていた。

 私は風景や自然は全体に属するもので、それを守ろうとするのも特に奇異な行為だとは思わない。狂ったように今もマンションやビルを建て続けている(それもなかには違法なものがあることが明るみにでている)不動産・建築業者さんの肩を持つ人が結構世の中にいるということの方が、おかしな状態にあると考えている。

 地方自治体もお金のある方を向くのではなく、公的機関としての役割を全うすべきであるとおもうが、どうもそういう建前がちゃんと守られない状態の方が多いように思う。個人も自治体も変な方向を向いていることが多い、ということを認識したうえで、自論を述べないといけない世の中であるような気がする。