背任

 日本スケート連盟の経理問題で、理事が雁首揃えて辞任との記事を読んだ。「前会長」なる人物が私的な資金運用話に(資金運用、ではない)NHKからの準備金を流用していた話も出ているので、当然のことのような気がするが、これは刑法上の背任の罪にならないのだろうか。私が法律を齧っていたのははるか昔で、実務的なことなど分からずに書いているのだが。

 株式会社での私的流用や恣意的な金の動きによる損失があれば「特別背任罪」という商法上の罪に問われたかと思う。今回の日本スケート連盟は財団法人な訳だが、財団法人における判例はKSDぐらいしかすぐに出てこない。

 競技団体というものは財団法人が多いようで、思いついて合気道各団体についてその観点でチェックしてみた。合気会(私は合気会に属することになる)、氣の研究会(心身統一合気道)は財団法人であることがWEBサイト上明記されていて、団体の趣旨や組織についての説明なども尽くされている。
 私も講習会という場で教えて頂いた斉藤仁弘先生の岩間神信合氣修練会は、再確認してみたら特定非営利活動団体として設立されていた。やはり目的や事業内容がWEBサイトに記載されているが、新しいスタイルで今後増えるかもしれない。

 意外にもそれ以外の養神館合氣万生道日本合気道協会などのWEBサイトはその組織についての説明が尽くされていなかった。日本合気道協会は英語が多くて読みこなせなかっただけだが、ここら辺の情報公開は重要な気がする。

 そして、もし自分の属する団体で不正経理があったとしたら……周りを見てからの判断が入るだろうが、やはり告発を検討するような気がする。スケートの世界ではそういう話はないのだろうか。


(2006年4月27日加筆)
 日本合気道協会については別にサイトがあるのに気がつきました。特定非営利活動法人NPO)として、ちゃんと設立趣旨など閲覧できるようになっていました。失礼致しました。→JAA NPO法人 日本合気道協会