大森ダイシン百貨店の終焉
大森界隈に限り結構話題となったのが大森駅から線路沿いに少し蒲田よりに行ったところにあるダイシン百貨店がドンキホーテに買収されMEGAドンキホーテに変わってしまったことだった。
ダイシン百貨店は蝿取り紙だのポマードだの昭和生まれには懐かしいが今時売っていないような商品も置いている、また付近のお年寄りのために送迎のマイクロバスを走らせるなど特徴のある百貨店だった。かつては久が原にも店舗があったそうだが我が家が馬込にきた2005年にはすでに大森の店舗だけになっていた。
このあたりに住んでいると自営業の方も多く、内装や外装をされる会社であったり、仕入れ業者さんであったりという方達にはドンキホーテによる買収がニュースとして流れる前に情報が入っていたらしい。「ダイシンの名前を残すという話しもあったみたいだけど結局ダメだったらしいね」などという話しもニュースが出たあとに聞いたりした。
私としてはこれが残念かというと、そうでもない。ダイシン百貨店というみせの質というか、店員の質というか、そういうものにはちょっと疑問を感じているところがあった。実際ここで書けないような話しも聞いたことがあるので。
ダイシン百貨店における些細なトラブルにみるヒヤリ・ハット対策について - 椋箚記
また妻の評価では「ダイシンの青果はいまいち」ということであったりもしてなおさら行くことが稀だった。かつて「蒲田麦酒」という商品については限られた売り場として言及したことがあったけれども。
そのためMEGAドンキとしてオープンしたあとも前も通らないでいた。付近の小・中学生の間では「こんなちかくにメガドンキできた!」ということで多少浮ついた雰囲気になっていたりするようなのだが、それならなおさらうちの子供達を行かせたくないとおもうのが親心である。しかし次男が買い物に行きたいというので、私がついて行ってきた。
外観はそんなに変わらない。ちなみにこの外観は数年前に改装したものでその前はもっと古びた感じだった。折角大幅に改装したのに売り上げには結びつかなかったか。ちなみに角度が違うがダイシン百貨店時代改装直後はこんな感じ。
次男の用事はいわゆるドンキホーテな売り場にあったのだがこれは二階にある。そもそも広い売り場だったのだがみごとにドンキホーテの圧縮陳列の売り場に変貌していた。売り場平方メートル単位の売り上げを比較したらかなりあがっていたのではないだろうか。
一方で一階は以前とおおきくは変わらない食品売り場。次男の買い物が済んだあとにざっと見て回ったのだが、どこにでも置いているわけではない尾花沢食品のにらタレが変わらず置いてあったのでダイシン百貨店の仕入れが継続して使われているっぽい。
新聞記事を検索しなおしてみたら東京新聞の記事に「パートを含む従業員の雇用は継続される」と書いてあった。
パートを含む従業員二百三十人は再生後も、そのまま残る。でも「店内配置など、詳細は未定」(ドンキ広報室)だ。塩沢(副店長)さんは「ダイシンの看板がなくなるのは寂しいけど、強い地元意識の『ダイシン・イズム』は残したい」と話した。
それだけだと「青果がいまいち」という評価のままか……と我が家ではなるのだが、その後妻が買い物に行った時には「精肉が結構安い」とまとめ買いして帰ってきた。売り場のPOPをみるとバイヤーさんの名前を全面に押し出していたり、ちょっとやり方を改善されているのかもしれない。まぁ変にダイシン百貨店の従業員の方があぶれて付近の他の企業で雇用を考えないといけなくて……などとならなくてよかったかとひねくれた見方をしていたりしている。
なお三階はニトリが入ってもう営業している。その上は名物だったレストランはもうなく、8月末にガストが、そのあとに夢庵がオープンするらしい。もしかしたら夕食で妻に楽をしてほしいような時に使うことがあるかもしれない。そういえば駐車場は有料だったかどうか、まだ確認していない。
駐車場について
9月からタイムズが入って料金がかかるようになった。下記を参照のこと。