2016年の抱負としての杖

 昨年末の頃に道場で話していて三十一の杖を覚えているか甚だ怪しい自分に気がついた。

 

 大阪市立大学合気道部では二十二で終わる杖の型を稽古するもので学生の頃は三十一の杖の稽古をあまりしていないのだが、その後齋藤守弘先生にも齋藤仁弘先生にも直接指導いただく機会があったから今できないのは言い訳に過ぎない。少しづつでも稽古をするのを合気道の稽古上の今年の目標に定めた。 

 


Morihiro Saito - 31 Jo Kata - Aikido Iwama

 

  室内での型打ちなので剣はともかく杖だとさすがに窮屈だがとにかくもやってみる。案の定十九の下段突きからのところと二十四からの追い突きのところが頭の中でごっちゃになっていた。組杖の理合まできちんと叩き込んでおけばこういうことは忘れないのだけれど到底そこまで行っていないということだ。

 

 ひとりで稽古してどれくらい取り戻せるか分からないが本当に一年できたら少なくともいざという時出来ないし教えられない、というような有様は回避できるのではないかと、当面はそれを目標にする。『拳児』という漫画に出てくる八極拳の李書文老師のエピソードで、彼が若い頃に師匠に意見をして出入り禁止を喰らい自宅で只管槍の基本技だけを稽古していたところ結果として槍で彼に敵うものが居なくなった、というような逸話があった気がするがそれに遠く及ばすとも固めるべき基本は固めておくべしという風に顰に倣っておきたい。 

 

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