天野屋の甘酒

 1月2日の初詣に神田明神様へ詣でたのだが、大混雑のなか参道の屋台で肉巻きおにぎりやじゃがバターを購入して表通り沿いで家族でしゃがんで食べた。そのあと参道の鳥居のたもとにある天野屋さんを覗いていった。

 

 天野屋は甘酒や納豆、味噌といった醸造食品を製造販売している老舗。以前にも乾燥納豆やあんころ餅飴などを買って帰ったことがある。今回は甘酒も買っていった。

 

 甘酒はその場で飲めるようコップ一杯でも売っていたのだが、袋に入ったのを買って帰った。美味しそうにみえたのか、帰宅してから次男がいつつくるのか、としきりに妻にきいていた。数日後に作ってくれたのだが、鍋にいれて水を入れて煮るのでひと袋といっても結構な量になる。

 

 次男はひと口ふた口のむと黙ってコップを置いてしまった。なんだか言い難そうにしていたが、端的にいうとあまり好みの味ではなかったらしい。意外だったのは、妻もあまり好きな味ではない、と言ったことだった。妻はお酒が飲めないひとだが日本酒でも吟醸酒であるとか、いいものは美味しいと感じるようで私が飲んでいると横からちょっと飲んだりする。だから甘酒など好きなのではないかとおもったのだが、彼女の繊細な舌にとってはちょっと江戸の甘酒は違ったのかもしれない。

 

  私も自分が子供の頃、はっきりと覚えているのだが博多在住時に福岡警固教会に礼拝に行っていて冬場に甘酒を振舞われたことがあったが、その時はあまりおいしいとは感じなかった。私の味覚が幼かったのか、博多の甘酒が私好みでなかったのかは今となっては分からない。ただ次男の反応をみていて博多にいたころの私と同じだな、とおもった。

 

 で、私はというと天野屋の甘酒が普通に美味しく、結局我が家では私だけが甘酒を飲むこととなった。鍋一杯あったのだがある程度のみ、残りは妻が大きなマグカップに移して冷蔵してくれた。私は半ば義務のように、実のところ喜んでひとりで飲んでいた。

 

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 ということで我が家においては店頭のコップ販売でなければ甘酒が再び買われることは今後なさそうな様子である。あんころ餅飴は今回も買った。飴といってもいわばソフトキャンディという感じの柔らかさで、中に餡子が入っている。前回はわりと早く売れたのだが、今回は子ども達も意外と食べない。お友達にもお土産に買って帰ったのだが売れているだろうか。

 

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