おもちゃとしてのGoogle Earth

 私が奈良市に住んでいた恐らくは幼稚園か小学校低学年の時、奇妙な世界認識をしていた記憶がある。

 地球の上には、日本しかなく、海外旅行というのは、他の星にあるアメリカだの、フランスだのにロケットで行くのだとおもっていたのだ。

「海外」旅行じゃないやん、と今ならツッこむところだが、恐らくそのころ私はそんな漢字も分からなかったのであろう。

 最近私がP.C.のそばを離れた間に、長男が触って何を起動したのかといえば、インストールしてそんなには使っていなかった「Google Earth」だった。試しにうちの住所を入れて検索したら、地球の画像がズームアップしていき、マンションの屋根が見えるところまで拡大される。「−」を指定したままにすると、今度はズームアウトして遠く空へ引き離されていくような仮想視覚が体験できる訳だが、これが面白かったらしく、その後なにかというと「あのうちゅうのがいい」とねだってくる。Youtubeで変な画像をクリックするよりはましか。ちょっと前にもバイオレンスに編集された「アンパンマン」をYoutube見てしまい。途中でやめさせるのに苦労した。

 それにしても、私の幼い頃の勘違いとえらい差を感じる。

 ついでにソフトの終わらせ方とか端末のシャットダウンの仕方とか教えているのだが、こんなツールの遣い方を覚えて知識を得た子供たちが大きくなり、「ドラえもん」にも出てこなかったようなものを生み出したら、と空想する。ネットも使わせ方が難しいが、前に回線を光に変えた時にフィルタを設定したので以後も気をつけながら、教えたい。中途半端に知るよりは、道具としてきっちり知った方がいいような気がする。たまにエッチなサイトを見たくなっても出来ないくらい、いいか。