今年の彼岸花

 皇霊祭(お彼岸)と祖母の五十日祭などを終え、実家から東京に移動した。新山口駅までは父親に自動車で送ってもらい、山口グランドホテル地下にある中華料理店「隋園」で父親と我々一家と五人で昼食をとった。子供たちが「ラーメンがいい」というので、いつもこのパターンになる。

 自動車での道すがらはほとんど山の中か田んぼの風景で、子供たちに窓から見える花の名前を教えながら行った。コスモスが綺麗に咲いているのが一番目立った一方、以外と彼岸花が少ないのに気が付いた。

 少ないながらも咲いているので、9月下旬ながら日中の気温が三十度を超えるような変な気候が続いているのによく彼岸に咲くものだとおもったりしたが、よくよく聞くとやはり咲くのが例年より遅いらしい。そして、咲く花も少ないらしい。

 ヒガンバナが突然咲くのを昔から不思議に思っていて、どのような生態なのかは最近になるまで知らなかった。

→「ヒガンバナの生活史

 ずっと外を見ていると、樹の陰とか若干涼しげなところには咲いているように感じた。また、生雲辺りではかなりの数咲いているのを見た。猛暑だったこの夏、ヒガンバナは球根の状態で「夏眠」していたはずであり、もともと生命力の強い植物でもあるようなので関係なさそうな気がするが、地面近くに球根があるということなのでもしかしたらダメージを受けていて、涼しいところあったものしか花を咲かすことが出来なかったのかもしれない。


 新幹線は、疲れた。三列席のうち二席に座り子供を膝に乗せていたが、平日で仕事で乗っているらしい方が多く、空いた席で休むということが出来なかった。