須佐の「景観保護計画地区」

 今日はどこにも出かけず過ごした。

 昨日は岳母と家内、2人の子供たちと益田に出かけ、子供たちは服やおもちゃなどおばあちゃんにかってもらう日だった。今日も昨日とおなじくいい天気でいやになるほど暑いが、今日はまったりする日にし、家の周りで子供たちを遊ばせる程度にした。

 晩に父が会議というか、説明会のようなものに出かけて帰ってきた。案件は「景観保護計画地区」に住むにあたってのガイドラインの説明だったようである。

 私の実家がある須佐というまちは、昨年合併で萩市となった。萩は明治維新に活躍した人物を多く輩出した城下町で、いまも城下町時代の区画を割りと原型のまま残している、私の好きなまちである。そういう地方団体にはやはり景観保護のルールが必要で、須佐もそのルールの適用範囲内になった。そして、私の実家がある区域がその地区に選定されたとのことである。

 私の実家は十年ほど前に立て替えて新しい建物だが、日本家屋の外観を保っている。そして玄関側の塀が昔からの土塀そのままで、だいぶくずれたり、カリウドバチの巣にされたりしていながら、造りがしっかりしているのか残っている。この塀をもし補修するとしたら、ルールに則って塀の外観やら上の瓦の質(石州瓦であること)や色(石州瓦によくある赤褐色か、黒、灰色)にせねばならない、ということである。

 父も自分で「あの塀の外観を変えるつもりは全く無いが」と言っているが、石州瓦だと高いとか、そういう漆喰などの技術に長けた業者さんを探さねばならないとか、いろいろ考えることも増えるのである。

 私は「費用とか技術面とか、補助をもらえんじゃないの?」というが、「萩は貧乏な市だからなぁ。なさげな説明だったなぁ」と父の弁。そう言わずに、うるさく言うべきだろうなぁ、と思う。もし市町村合併に意義があるのなら、そういう文句がより集まるということにも意義があるはずである。