蟇蛙
夕食も済んであとは寝るだけという時間になって仕事場に出る必要が出てしまった。こういうこともあるが、上新田在住時と違い仕事場まで交通機関を使って出なければならないので、大変である。
玄関を出たとき、丁度目の前にひきがえるが一匹いて、私に驚いて中庭の方にはねていった。私の方は驚かなかったのが、南馬込に引っ越してきて数日後、大森の駅から家まで夜遅くに歩いて帰ったことがあったのだが、その時に路側にひきがえるが鎮座していたのを見て驚いたことがあったのだ。最初置物かと思ったが、傘で後ろ足を触ると動いたので、これは失礼しましたと頭を下げてその場を立ち去った。
住宅地とはいえ、東京でこれだけ立派なひきがえるが生息しているのは関心する。神社など森があちこちに残されていて、かえるが昼間に身を潜める場所があるからかもしれないし、水木しげるさんの『妖怪大百科』(下に引用したのとは別に昔出ていたやつ)には縁の下に住んで小動物を惹き寄せては餌食にしてしまう大蝦蟇が書かれていたようなので、以外と人家近くに住めるものかもしれない。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/06/14
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今日のひきがえるも同じ個体だったかもしれない。仕事は蛙様のおかげか電車のあるうちに済ませて帰って来れた。