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椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

2016年の国際合気道大会 - 多田宏師範

合気道

 10月1日の国際合気道大会の稽古、4コマ目は多田宏師範だった。多田師範の稽古に参加するのもはじめて。現在の合気会最高段位者だ。

 

 菅沼守人師範の稽古と違い、多田宏師範は自らもマイクを持って説明された。英語に訳す担当のお弟子さんも別の方。全体的に参加者がグローバルだという場においての稽古の進め方がスタッフ全体として準備されている感じだった。「多田先生の稽古だぞ、ぴしっとしろ!」という無言の意図が関係者のなかで強く持たれている感じ。

 

 なのだけれど多田師範がものすごく喋られる。限られた時間でこれだけは伝えようとする意図がそうさせるのかものすごく喋られる。通訳を挟む隙を与えないほど喋られるので結果的に日本語圏以外の稽古参加者が顔を見合わせ始めるという事態が起きたりした。我に返って通訳を促される。時々「その訳本当に合ってる?」みたいな顔を多田師範がされて笑いが起きたりする。

 

 その説明の大半は技にではなく、呼吸法の説明と実践に費やされた。「あ」「い」「う」「え」「お」の声にあわせて呼吸をする。手を挙げながら息を吸い、吐きながらおろしていく。このやり方の説明を伺いながら西野流呼吸法を想起していた。

 

 多田師範は佐々木将人師範や藤平光一師範とおなじく中村天風先生に師事しているからそこからの影響もある。山岡鉄舟先生門下の小倉鉄樹先生からはじまった一九会にも参加されておりそこでも祝詞と呼吸法の稽古をされたということだからその影響もある。現にお話のなかで植芝盛平先生、中村天風先生、一九会の日野正一先生のお名前をあげて説明をされていた。一方で西野皓三さんは合気会で稽古されたのと大気拳の澤井健一師範に師事していて、かつご自身のバレエダンサーとしての経験もあって西野流をつくられていると理解していて系統は違うはずだが、合気道以外でもどこか遠いところで共通点はあるのかもしれない。

 


Aikido - Sensei Hiroshi Tada 9° Dan Shihan Aikikai d'Italia

 

 阿部醒石師範も呼吸については普段から話されていたし稽古にも含まれていた。阿部先生は禊から来ている呼吸でヨガの技法とはまた違う呼吸法であったと理解している。呼吸法について、その形ではなく呼吸が魂魄を統合する鍵となるのだという意味あいで、合気道の稽古において常に必要な部分なのだということではないだろうか。翌日の大田区合気道会での稽古のあとで高崎に稽古に行ってきました、という話しをした時に「多田先生は呼吸法をされましたか? あれは必要なものなんですよね……」という話しになって、呼吸法の重要性はひろく認識されていると改めて確認したのだけれど。

 

 この日は誰とも会わないかなとか思っていたが都内の合気道仲間とも話しが出来たし、大田区合気道会で一緒で、今は勤務先が群馬の方で荒井俊幸師範の道場で稽古されている方が私をみつけてしばし話しが出来た。稽古が終わって17時半。着替えて18時。19時台の在来線でも馬込に戻れるので高崎のまちなかをぶらぶらと歩いて帰って行った。

 

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この年の国際合気道大会のこと

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