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椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

新馬込橋の架けかえ

まち

 新馬込橋とは馬込のバス通りにかかる橋で中馬込と北馬込を渡している。下は環七通りが通っている。バス通りは馬込の丘の稜線を通っていて、環七はそれを阻む谷になっているのでこの橋は馬込にとっては重要度の高い施設だとおもう。ちなみに「新」というのは、同じ道筋のもう少し南、南馬込と中馬込を渡しているのが馬込橋だから。

 

 その新馬込橋の架け替え工事をする、と聞いてこの生活幹線をどうやって架け替えるんやろうか……と内心思ったのが思い返すと2012年8月のことだった。この岡高志大田区区議の Twitter ポストで初めて知った。

 

 

  その後じきに工事を示す看板がバス通り沿いに立てられるようになり2012年9月28日(金)の夜から工事が始まった。始まって分かったのだが、日中は通行できるように工事は開始され、結果としてずっと一車線は通れるようにし、片方は通行止めにして工事を進めるというように進められた。最初に大田区の工事に関する案内をみた時に工期についても書いてあったような気がするが、その時には1年以上かけて行うスケジュールだとは気がつかずにいた。つい先日、2014年6月22日(日)に工事が終わり渡り初めなどの儀式が行われた。ただ正確にはまだ一部工事を夜中だけやっていて本当の完成までは2年近くかかるのかもしれない。

 

 この新馬込橋の架け替え前の姿をどこかに写真に残していないだろうか……と探してみたのだが自分でもびっくりするぐらい撮っていなかった。割りと普段から行き来しているにも関わらず、である。橋からの風景を撮っているものはいくつかあるが橋の姿を撮っていない……以下も実は工事が始まった直後ぐらいの写真。

 

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  これがかろうじて、夕闇のなかに架け替え前の新馬込橋の欄干がうっすら残っている、という写真。

 

 毎日新聞社刊『1960年代の東京』に池田信(あきら)さんという在野のカメラマンさん(プロフィールを読むと都職員として務めるかたわら休日を利用してまちの風景を撮影されていたとのこと)が1963年(昭和38年)に撮られた新馬込橋の写真が収められている。現在のバス通りから環七通りにおりていく道、三本松のバス停辺りから撮ったものでこういう写真を撮っておけば良かったと反省している。

 

 

 この写真の新馬込橋は今回の架け替え前と同じ橋だろうか……と更にしらべたところどうも同じ姿であるらしいと分かってきた。今年も2月になってやっと同じアングルで写真を撮ってみたがもはや分からないところまで工事が進んでいたが、もっと前の写真を見返していたら良い写真があった。

 

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 工事が始まって間もない2012年11月14日の深夜に撮った写真。まだ架け替え前の姿が残っている画像があった。

 

  この欄干の形はおそらく昭和38年と同じだと思われる。違うのはその欄干の上に金属製の欄干が追加で取り付けられているところ。この追加の欄干があっても新馬込橋の欄干は低かった。歩いているときはともかく、自転車にまだ幼かった子ども達を乗せてこの橋を通る時は正直怖かった。万が一にも横に倒れたらはるか下方の環七まで転落して命が無い。私の自転車には前に補助いすを取り付けていたので、前に座っている子どもを抱きかかえて通ったものだった。

 

 上記写真はまだ2012年と工事の初期だが、深夜は自動車は全面通行止めにされていた。

 

  バスのダイヤが終わった23時以降はこんなかんじで自動車は通行できなくなる。

 それでも歩行者や自転車は通れた、ずっと警備の方が交代でついておられた。

 これはまだ架け替え工事が始まってすぐ、2012年の11月8日の深夜の写真。

 

  そのうち北側に歩道が拡張してつけられて開通する。2013年7月2日の様子。

 

  深夜も歩道は通行できた。2013年7月6日の深夜。

 反対の中馬込側から。2013年10月8日。

 

 

 この間新しい橋は橋の隣の空間に足場をつくって徐々に組み立てておられたらしい。

 北側の歩道がきちんとした形で完成したのが今年の5月中旬。

 

 

 このあと南側も同じように歩道を外に拡張した形で取り付け。

 そして2014年6月22日に開通。下は開通の2日前。

 

 

 6月22日の日曜日、あいにく一日中雨だったが渡り初めなどの式典が無事行われた、らしい。私は合気道の稽古があり、雨もあり、行かなかった。後日合気道の稽古の道場として使わせていただいている南馬込文化センターに大田区の写真ニュースが貼り出されているので無事行われたらしいことを知った。 

 

大田区ホームページ:平成26年7月発行 大田区ホームページ:平成26年7月発行

 

  架け替えがほぼ終わってみると、自転車は車道を通っている限りは転落の恐怖を感じることはなくなった。そもそも子ども達も自分で自転車を漕いで荏原町まで出かけられる歳に成長したのだけれど。

 

 あと、深夜も丁寧に案内してくれた警備のおじさんたちが居なくなるのが逆に寂しく感じるという現象が近隣の住人に起きたのではないかとおもう。それくらい長い工事だった。冒頭のまだ残っている部分の工事があると、ちょっとほっとするという謎の気分を味わっている。

 

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