著作権と不動産権と

 文部科学省の管轄化にある「私的録音録画小委員会」という審議会に出席されている津田大介さんの書かれた文章を読んで、軽くアジテートされた気分になった。

→「音楽配信メモ 私的録音録画小委員会の議論がほぼ決着しました

 私は著作権をいま以上に保護しようと言う考えには反対で、「マチともの語り」で文章を書く際にも自分の生み出したものから更にどんなものが生まれるのか、ということの方が重大だという考えを肝において書いている。

 日本における著作権の問題を見ていると、土地とか景観といったものと病根が似ている気がする。一部の既得権利者を利したが為、日本の多くの土地が無計画に掘り起こされ、今尚景色が破壊され続けている。取り返しがつかないことになったまちが多くあるなか、著作物についても同じことが繰り返されているということだと感じる。

 不動産の問題などと著作権が違うとすれば、まだ取り返しがつかないところまでは行っていないかもしれない、というところが望みかもしれない。ネット上に情報があって、それを共有し自分の意見を持つ人が増えれば、一部の既得権益者が日本のあらゆる知的創造の未来を食潰すのを防げるはずだ。

「アジテートされた」というのはパブリック・コメントという手段があるぞ、ということだ。下記情報ポータルを見つけたので、ブックマーク。

→「知的財産推進計画改訂のパブリックコメントを提出する