参院選の投票率(自分の為の抜粋)

 選挙が終わって、テレビ・新聞は「自民大敗」を報じている。前の衆議院選挙で、思うように世論を誘導できなかったことの鬱憤を晴らしているのかもしれない。政府与党の目標値に遠く及ばないのは事実のだから、別にいいのだが。

 自分としては、投票率がどれくらいだったのだろうか、というのが興味のあるところだった。投票時間を短縮する投票所の続出について二度ほど書いたが、要は投票率が必要な値に達していなければ、政府がおかしな判断を下し続けるリスクは低減できるとおもうのだ。

東京都

 自分の住んでいる東京都。

→「平成19年 参議院(東京都選出)議員選挙投票結果」(東京都選挙管理委員会

 今回57.87%。前回は56.08%で1.79%上昇。分母(今回の有権者数)が10,437,556人で、18万人くらいは増えたことになるのか。

 増えたのは評価すべきだが、やはり7割に近い数字でないと、選挙結果は満足なものにはならないと考えたい。東京都23区内の方が投票率が低い。あんた、投票しといた方がええんと違う? という人がたくさん行っていないのだろうな、と思う。

大阪府

 前に住んでいた大阪。

→「大阪府選出議員選挙 投票速報」(大阪府選挙管理委員会

 55.81%。東京より更に低い。だから府や市の借金が酷いんじゃないのかな。

山口県

 総理大臣の地元である。私にとっても地元。自民党の林芳正さんという、親の代からの代議士が当選。2004年に当て逃げの経歴がある、という話がある。マス・メディアが足並みを揃えて報じていないので、真偽が定かではない。現在の内閣府副大臣

 山口県選挙管理委員会の投票結果のページを見ると、EXCELで公表されている、というなんともダサい有様になっている。通常PDFなりに焼いて公表するのがルールに則ったやり方だろうとおもう。しかも、資料が異様に見難い。「確定投票状況」というEXCELを開いてみると、県計の投票率が21.57%という低い数字になっている。

 中国新聞に62.02%(前回は62.31%で0.29低下)と書かれていたので、それを採用したいと思う。タイトルが泣かせる。内閣総理大臣を輩出してバンザイ、と言っていたのに、選挙率が低下している。失敗した、恥かいたと気が付いたひとが居たのだろうか。

→「山口以外で投票率前回上回る」(中国新聞

奈良県

 自分に関係のある場所ばかりチェックしている。奈良は私が育った場所だ。古いまちと、造られた住宅街(私は学園前という住宅街で育った)の両方を擁している。

→「投開票速報」(奈良県選挙管理委員会

 投票率県計60.80%。前回からの差が3.05%上昇。分母(今回の有権者数)が1,158,690人、3万5千人ほど投票者が増えた。全然場違いな感想だが、東京都と比べると改めて人口密度って違うのだとおもう。

 何度も書くが、増えたのはいいことだが、7割前後まで上らなければまともにこの国では生活していけないだろうとおもう。そういう目で有象無象が普段から目を光らせて情報発信していれば、もうちょっと正常な状態に近づけられないだろうか。そんな綺麗な世界ではないことを知りながら。