皇居東御苑

 休日の朝、さて今日はどう過ごそうかと考えながら朝食を採っていると、ご近所のOさんからお電話を頂いた。「天気がいいので、皇居に一家で遊びに行きませんか」というお誘いである。喜んでご一緒させて頂いた。

 Oさんは二人目がまだ3ヶ月なのだが、既に寝返りをうつのだという。家内と子供たちは何度も遊んでもらっているが、私はこの弟君には始めてだったが、驚く早さである。うちの子達は、6ヶ月を過ぎないと寝返りは出来なかった。

 地下鉄で東西線の竹橋まで行き、東御苑に行った。以前、二重橋の方には家族で行って見たことがあるが、こちらは初めて。こんないい公園があるんだなぁ! 広大な芝生があり、実はその上で遊べたら……というのがOさんの狙いだったのだが、残念なことに今日は入れないようになっていた。薬だか肥料だかを撒いた直後であるらしい。それでも、家族連れ、カップル、外国からの観光客など、思い思いに散策している。親王ご誕生でもっと賑わったりしているのかとおもったら別にそんなこともなく、恐らくいつも皇居付近はこんな感じだろう、という光景だった。風が結構あって、雲がかかると肌寒く感じるかというくらいだったが、概ね秋の清清しい天気である。


 狭い芝生の上でお菓子を食べたりして、しばらく子供たちを遊ばせた。これくらい広いと、あまり細かい気遣いなしに子供を遊ばせておける。

 売店があって、菊の紋のネクタイだの名刺入れだのグッズを置いているのを珍しく見たりしながら、大手町のほうへと帰った。Oさんご夫婦は「突然言って」と恐縮して下さったが、楽しかったです、本当に。誘ってもらえないと、なかなかこういうところに出かけないものだが、子供連れだといい公園と分かった。Oさん夫婦も、大手前から東京タワーが見えるのを知って、「初めてみた!」と喜んでおられた。地元の方が以外に自分の土地を知らないで過ごしてしまうというのは、よくあることのようだ。