椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

大阪市立大学合気道部の廃部について

 大阪市立大学合気道部の OB、OG の手元にはすでにお手元に郵送で、合気道部の廃部を知らせる封書が届いたかとおもう。封書では廃部となるは2018年4月の「予定」となっていたが、予定どおり廃部の手続きが済んでいる。

 

 私は3月初頭に電子メールで連絡はもらっていたが、それ以前の詳しい状況は知ってはいなかった。ただ部員がほとんど居ない状況なのは分かっているので、さて新入生勧誘が実施できるだろうか……と東京でおもっていた、というところだった。昨年の新入生勧誘の時点で既に厳しく、それでもOBが支援したり、師範にも大学での指導をお願いしたりしていたのでさらに支援に入らないと難しい状況ではあった。休部措置で済まないかな、などとぼんやり考えていたのだが甘かった。

 

  封書での連絡にもあったように廃部となると第二武道場背後の部室棟の二階の一番奥にある部室も明渡しとなった。私は東京にきてもうすぐで12年が経つがその間市大の杉本町キャンパスを訪れたのは昨年の創部五十周年記念式典も含め3回しかない。そしてどの時も武道場までしか行っておらず部室に立ち寄っていないのでもしかしたら20年ぐらいあのドアは開けていない気がする。武旗、特に故阿部醒石師範に揮毫いただいた「武産」は文化財だと私などはおもっているもので、保管いただけることになっているときいているが、ほとんどのものは破棄になる。引き取るものがある方は3月中には連絡が欲しい……と案内されていたのでおそらくもう必要なものは何らかの対処がされているはずだ。自分は何もないはずだと思っている。ふと思ったのは植芝盛平翁先生の口述を本にした『武産合気』の、著者高橋英雄氏のサイン入りを私が寄贈したのがあった。天之武産塾合気道道場に高橋氏に来ていただいたことがあり、その際に購入したものだが合気道部のものだから合気道部が無くなったなら良いかなと考え、何もしていない。

 

 本日大阪市立大学合気道部のウェブサイトの記載を変更して「かつて存在した合気道部のOB会のサイトである」と明記した。OB会は継続するし、サイトもせっかく osaka-cu-aikido.com のドメインを取ったので存続させるつもりでいる。

 

 OB会としては今年の夏、2018年7月22日(日)に合気道部の旧三商大戦五十周年を記念して稽古会と懇親会を東京で予定している。その情報についても発信していきたい。旧三商大戦については昭和42年(1967)に一橋大学神戸大学合気道部が訪れるかたちで稽古を行っていてこれ以前には合気道部としては実績がないのだが、この時に大阪市立大学合気道部初代の西岡先輩は神戸大学に同行されたことが分かっている。先輩が一回生の時のことでまだ合気道同好会(合気道部の前身)を立ち上げる前のことらしい。よってい一橋大学神戸大学大阪市立大学が揃っての旧三商大戦は合気道部としては1968年が最初になる。一番最初には大阪市立大学合気道部はまだ生まれておらず、その五十周年のときには合気道部は終わっている、というのは残念ではある。ただ五十年の間歴史を紡いだことは誇りに思いたいし、何というか、母校市大らしい出来事だと微笑ましく思えたりもする。

 

 ご存知の通り大阪府立大学大阪市立大学については市議会で2019年4月の統合議案が可決されており、大学の名前も変わりキャンパスも移転してしまう可能性がある。この統合については意味の薄い経費削減が優先されており本来の意味での大阪における学問の基盤、教育の基礎を支えることを目指してはいないと感じているので前向きにはとらえられていないのだが、それでも意味を見出すとすれば、組織は永続しなくても変化していく現実に合わせて形を変えていくことを厭わないことによって大阪市立大学で醸成された意志が研究者や学生の中で生き続けるのかを確かめる機会となれば良いのにとおもっている。

 

 合気道部については、かつての部員たちのコミュニティである以上に何かが残れば良いのだけれど。

 

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  また杉本町キャンパスを訪れることはあるだろうか。昨年訪問した時にはもうフェニックスは伐採されたあとだった。