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椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

バレーボール競技に感心した

 体罰についてはこれまでも何度も書いている。書かずに済むようになればいいなと思っているのだが、天理大柔道部内における一方的な暴力が出たとおもったら高校バレー部の体罰がニュースにまでなっていた。

 これは少し前に「全日本柔道連盟の振る舞いから被る迷惑」というのを書いた時に危惧したことがバレー部に起きたといえるかもしれない。本来は部内、高校内部で解決されるのが筋であるような事柄が、組織への不信感から高校もバレーボール協会もすっ飛ばして Youtube を使って告発が為されてしまった。

 今回の高校教諭については賛否の意見両方あるのを読んで、もしかしたら教育について熱意を持っている教諭であるということには違い無いのかもしれないとは感じた。ただ、今回の件についてはどう処されるべきなのか。

 賛否の意見を読んでいて、体罰を行っていた顧問の教諭を養護する意見(Tweet)に2通りの考えが混じっているように読み取れた。

  • この教諭は教育熱心な良い教師であり一方的に処罰されるのはよくない。外部者が何も知らずに口を出さないでほしい
  • バレー部でこの程度の体罰は普通で非難にあたらない

  この2通りの意見は関係しあっていて「この程度の体罰は処罰に値しない」という発想の意見となっているように読み取れるものもあった。このような意見が浜松日体高校、あるいは日本体育大学のコミュニティのなかでどの程度の割合を占めるのか今のところ私には情報がない。

 ところで全日本バレーボール協会という競技団体は指導における体罰を否定する方針を既に明確に打ち出しておられる。協会のウェブサイト上で中野泰三郎会長からの暴力根絶に対する競技団体としての意思が表明されている。日付をみると今年2013年1月の発信で、大阪桜宮高校バスケットボール部での事件を受けて出されたものだ。


全日本 MOVIE 暴力をなくそう!眞鍋政義全日本女子監督インタビュー│日本バレーボール協会 全日本 MOVIE 暴力をなくそう!眞鍋政義全日本女子監督インタビュー│日本バレーボール協会

 現女子日本代表チームの眞鍋政義監督のインタビューも掲示しており、団体内に限らずひろくスポーツ競技の現場に呼びかける態度をとっていたと評価できる。私は全日本柔道連盟全日本剣道連盟が自競技の中で起こした体罰や虐待に関する問題に真摯に対応してきていないと考えていて、それに比べるとバレーボールはしっかりした準備をしていたと言えるのではないかと感じている。もちろん今回体罰が発覚したのは残念だが、中野会長のメッセージにもバレーボール競技にもまだあるのではないかという危惧が読み取れており、このあとの対応を誤らなければむしろ良い方向に向かうのではないだろうか。

 一方件のバレー部顧問はこの競技団体の方針を無視し続けていたと言われても仕方ないだろう。その責は免れない。高校教師として今後どうされるかは勤務先の高校としての判断になるのだろうが死傷者を出す前に問題が明るみに出たということは本人にとってもバレー競技にとっても良いことだったのではないかとおもって見ている。

関連してそうな文章をふたつほど

ある剣道師範の小評伝 - 椋箚記 (2013年4月)

高校野球の体罰 - 椋箚記 (2005年8月)

 

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