本屋ウォッチング

 浜松町で仕事があがったので、世界貿易センタービルの別館に入っている「ブックストア談」に寄った。本を買うためではなく、買う人をウォッチングするためである。伊吹卓先生の『売る力』を読んだ影響からだが、せいぜい1時間程度だろうか。1日中店にいてみていれば、何が売れるのか分かってくる、という。それには遠く及ばないが、及ばないことを知った上でやってみるのはいいだろう。

 改めて、本を買う人って買うまでに長い時間を使うんだと実感した。買う本や雑誌を決めてくる人は別だが、買う本を探すひとは決断するまでいっとき読んでいる。中には買う気はないがひたすら読むひともいる。

 そういえば、アマゾンで本を購入するまで、自分も長いこと置いておくなぁと思い当たった。半年くらい置いていたこともある。

 そのアマゾンもランキングを表紙のサムネイルつきで見れるから、ちょくちょくのぞくようになった。

 本の装丁がどんなものがアピールするんだろうか、何てことも考えながら見て回っていた。もし自分が書いたものが並んでいたとして、それは買いたくなるような装丁をしているのだろうか、などとも想像した。

 そして観察するだけして、自分は1冊も買わずに帰った。