マルゲーム

 子供たちが私と風呂に入りたがらなくなった。「おかあさんとはいる」と言う。家内は「あなた風呂で子供たちに何やってんの」と疑惑の眼差しを向けるのだが、家内と変わりなくやっている。

 というか、子供たちは顔に水をつけるのが嫌でそれぞれ5歳と3歳になった今も普通に頭を洗って流して……というのが普段できておらず、膝の上に寝かせて頭を流すようにいつもしている。そこまでしてやっているのにひどい扱いだ。

 お風呂以外では特に私を嫌がるとかいうのは無い。どちらかといえばやはり母親のほうに行きたがるが、子供一般そうだろうとおもうので気にならない。ただ風呂は兄弟とも頑として「おかあさんがいい」となる。長男はたまに妥協して私と入るが、あくまでも妥協のうえでである。

 で、いつも風呂に入る前に「きょうはマルゲームだから」とか言って母親と風呂に入ろうとする。「マルゲーム」って何やねん、と言うのだが「罰ゲーム」の反対らしい。そんな言葉をどこで作ってきたやら。