会津の紀行文

 JTBの旅行券がある(ただし利用期限つき)というので、家族で旅行を計画している。行き先は会津方面と決めていて、宿も既に取ってある。

 行くにあたって「まっぷる」のような一般的な旅行情報は勿論、紀行文でよいものがあれば読んでコースを決めるのが常である。今回の一冊は、司馬遼太郎さんの『街道をゆく』である。

 それを読んで大内宿、会津若松城、そしてもし時間があれば白河の境の明神に行ってみたいと考えている。あと、ちょっと足を延ばせば喜多方にラーメンを食べに行きたいな、ともおもう。

 他にいい紀行文はないか、と検索したら、明治初期のこんな書物に行き当たった。イザベラ・バードの『日本奥地紀行』、東洋文庫などから出ている。

日本奥地紀行 (東洋文庫 240)

日本奥地紀行 (東洋文庫 240)

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 宮本常一さんによる解説書などもあるのだがそれは未読。東洋文庫は図書館で借りて読んだ。バードさんはイギリスの人で、世界各地を旅して紀行文を書いた。日本の僻地がどのようなものだったか、決して偏見に絡め取られずに的確に書いているのに感嘆した。こんな面白い書物をまだ知らないでいるのだ、と視野の狭さを恥じる。会津を旅する部分は淡々と書かれていて、大内などを通ったらしいながらもそんなに印象的なことは書かれていないが、面白く読んだ。