テレビの行く末


 テレビのワイドショーで平城京遷都1300年祭のマスコットについて取り上げられていた。仏様に鹿の角が生えたイカしたキャラクターで、既にネットで騒然ととりあげられているものだ。

 私は幼稚園から大学を卒業するまでの大部分を奈良で過ごしたものなので、奈良県民・奈良市民が温い視線に曝されている感じがくすぐったくもあるがまぁムキになったり悲観的な気分になったりするほどでもない。

 どちらかと言うとネットでとりあげられた数日後にテレビがネタとして追っかけて報道する、というのを目の当たりにしてテレビ番組の行く末に思いを馳せることとなった。

 私などもともとテレビ好きで、ぼうっと面白くもないテレビをひたすら見続けてしまうようなことが今でもたまにあるのだが、テレビが面白くなくなったという認識はしている。たまに面白いと得をした気分になるくらいだ。

 番組を作っている立場としては、ネットはチャネルのひとつ、というような捕らえ方をされるのかもしれない。だが、そのような題材の拾い方でコマーシャル料を取っているのが常になったら、広告主はインターネットの方に移っていくのを加速するだろうな、とおもう。

 そんなことを思いながら、家内にこのマスコット・キャラクターについて説明をしていた。