ポケモンスタンプラリー(多分その1)

 長男をあけみこども歯科に連れて行く。いよいよ虫歯治療が必要になったのだ。泣くだろうと思っていたら、案の定途中から泣き出して止まらなくなった。

 それでも医師、スタッフの方々がみんな励ましながらやって下さり、一番酷い虫歯になっていた下の左奥歯を削ってもらえた。注射なども一見注射とは見えない、ちょっと凝ったボールペンのような外見のものである。やはりいかにも注射、という外見だと子供はそれだけでおびえてしまうのだそうである。実際、麻酔注射の時点ではまだ長男は泣いていなかった。なにしろ医院では「ちゅうしゃ」という言葉を使わないようにされているのだそうである。親にも、「注射」という言葉は言わないで下さい、次が違います、と注意書きを頂いた。

 終わったらポケモンシールをもらってすたこらさっさと長男は表に出てしまい、かつ再び泣き出した。何で泣くの? ずうっとだったから? と聞くと頷いていたので、口を器具で固定されるし、ちょっとは痛いし、それがいつまで続くか検討がつかずに泣いてしまったようだった。

 麻酔が効いている間、子供が唇が変だというので噛んでしまったり、触ってしまったりして水ぶくれを起こしてしまうことがあるのだそうで、それを注意して病院を後にする。

 そして長男の気を紛らわせるために、JR東日本がやっている「ポケモンスタンプラリー」に子供たちを連れて行った。各駅に設置してあるスタンプを集めて、「ゴール」に設定された駅に行くと、景品がゲットできるものだ。都内一日乗車券を買って乗る。

 蒲田、大森、大井町、次に上野に行ったが上野は前述「ゴール」に設定された駅なのでスタンプが無かった。

 アメ横を歩いて御徒町駅。途中「みなとや」でマグロ・サーモン丼(子供たちはカキ氷も)を食べて小腹がすいたのを紛らわせる。

 秋葉原、御茶ノ水、と来たら御茶ノ水のスタンプ台にスタンプがない。はて? と混乱したが、スタンプラリーは4時までなのだという。

 JR東日本には他にも不平がたくさんあるが、こういうところがいちいち不親切だ。スタンプ台に1枚「4時で終了しました」と紙を張り出しておけばいいのに、何故スタンプだけ下げてしまって放って置くのだろう。

 料金払い戻しを避けるためだけに新幹線を異常なスピードで走らせるのを実体験して依頼、JR各グループへの信頼感は著しく低い。そのあと尼崎の事故があったから尚更である。

 かくして文句を言いながら、スタンプラリーは恐らく明日以降に続くのであった。