OBに会うってどんな感じかね
連休中のことだが、市大合気道部の現役生からのメールを読んでいたら、さらっと「13日のOB会に行きますので、その時に印鑑(合気道部の口座用の、私名義の印鑑)をお渡しします」と書いてあって虚をつかれた。
え! 交通費大丈夫!? 自腹かな? 部費かな?
冷静になって考えれば、大学生は「学割」なんてのも使えたはずだし、大阪〜東京間ならチケット屋で安く入手できるかもしれないが、それでもやはり、よく来よるな(褒めてるんだよ)。まぁ、今年は合気道部の創部40周年にあたり、関東でOBの集まりをしよう、という機運が出たのもそれがきっかけなのだ。現役生としては、卒業生の寄付によって記念式典を運営せねばならず、普段なかなか顔を合わせる機会がないOBとコミュニケーションがとれ、結果として協力が得られるなら、東京に位でかける労は惜しまなくてもいい、という背景があるのだ。
合気道部の部外者の方に伝わりにくいところではあるが、5年ごとの創部記念式典は大きなイベントだ。演武会は杉本町キャンパス内にある「田中記念館」というホールを借りるので、これは費用が知れているはずだが、その後のレセプションは結構な規模でやるし、参加者には記念品作ったりするし。阿部先生をお迎えするのは勿論、他の合気道部にも来て頂く訳で、それなりの規模で人に動いてもらって運営するものなのだ。
その後「13日はどんな流れでしょう」というまじめなメールが来たので、「分かんない」とふざけた返信をした。リラックスせいや、という位のつもりなのだが、20歳過ぎの大学生が過去40年間のOBが集まるところに行く、というのは勇気が要るのかもしれないな、と自分の学生時代を振り返っておもう。
私の年代位のサラリーマンでも役職が付いたりしはじめるし、自分で商売なり経営なりされている人ならもっと若くてもそれなりの経験をもっているわけで、その目で厳しく見られたらどうだろうかと訳の分からないプレッシャーを感じるものかもしれない。普段OBは、稽古やイベントに「来て下さる」もので、「会いに行く」というのはどうなのだろうか。私のようないい加減な人間でも、10代20代上の先輩に会うならばそれなりに礼儀だけはちゃんとせんといかんかな、と思う訳で。
とはいえOBなんだから、身内として式典を成功させたいと思っていることは間違いなく、そんなに緊張せんでもええ、ということだ。それよりも吹田なり羽曳野なりの道場に行くほうがより外に出るという意味では緊張を要することだし、他の道場の門を叩いたりすることは更に覚悟を要する。それを経験していれば、久しぶりの身内に会うくらいなんでもないはずで。