Safe BOOTの脅威
ドリコムブログ時代のエントリで、起動できなくなったWindowsPCをCHKDISKで復活させた時のことを、そのまま記録として残した文章に最近コメントを頂いた。参考にしてご自分の端末を復旧させることができた、というものだった。嬉しいことである。
ただ、大変皮肉なことに、そのコメントを読ませていただいた時点で実は自分に厄災が降りかかっていた。仕事場でファイル共用するのに使っていたWindows2003サーバがWindowsUPDATEの実施後エラーを出し、立ち上がらなくなるという現象を起こしていたのである。内部的なハードだから対外的に何かご迷惑をかけるというものではないのが幸いだったが、バックアップを取らねばと思っていた矢先に起きたので慌てることとなった。safeboot.sysというファイルが壊れたか失われたので立ち上がらない、というメッセージだった。
Safe BOOTというのはPCの内容を暗号化して守る機能で、起動時にパスワードを入力することでPCを立ち上げることができる、というインターフェースを取っている。この入り口がだめになったので要はPCの中をのぞけなくなった訳だ。
最終的にその道のプロ(お前はプロフェッショナルじゃないのか、と言われそうだが、現在のPCは分業しないとやってられないほどいろいろな技術が詰まっているということだ)にお願いして暗号化を特別に解いてもらい、中のデータを取り出すことに成功した。「その道のプロ」に言われたのだが。。。
Safe BOOTはノートブック用のモノですから、サーバにかけたらヤバイっすよ
ということらしい。無知だった。CHKDISKで復旧させることも一見できそうだったが、聞くと他のファイルならともかく、暗号化にかんする部分を復旧させようものならかえって訳がわからない状況になる可能性があるのだそうだ。