あ、タモリさんスゴイ、とおもった

 梅田望夫さんの、ITmedia岡田有花さんによるインタビュー記事がなにかと話題となっている。

 岡田さんは冒頭で






ウェブ進化論」から3年。梅田望夫さんは日本のWebが「米国とはずいぶん違うものになっちゃった」と残念がる。

 とまとめた(タイトルも含め、釣ろうとした?)。インタビュー内では、下記にあたる。






 とはいうものの残念に思っていることはあって。英語圏のネット空間と日本語圏のネット空間がずいぶん違う物になっちゃったなと。

 僕自身あんまり評論家ではないからね。評論家と思う人もいるかもしれないけど、僕自身ははてなの経営にも関わっているし、基本的には行動する中で思考していく人間なので。

 客観的にものを見ているようで、自分の好みとか、こうなってほしいなぁという願望とか期待を込めたものの書き方をする人間でありますから。

 仮に今のWeb空間がネガティブなものになったとしても、それを分析しようというモティベーションがそもそもないんですよ。

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3) - ITmedia News


 これを読み飛ばして、指している言葉のニュアンスは違うだろうと懸命に思いながら、思い出さずにおれなかったのが年始ごろに読んだ糸井重里さんとタモリさんの対談での「惜しい」という言葉。「惜しい」と「残念」がどうしてもだぶって。

ほぼ日刊イトイ新聞 - タモリ先生の午後 2009(4ページ目です。以降「惜しい」が一貫したテーマとして登場します)






糸井   なんか最近、すごく気になるんですよ。

     みんな、自分のことを
    「惜しい」と思ってる気がするんです。

タモリ  惜しいオレと。
糸井   そう、ようするに、みんなが
    「オレ、もうちょっとなのにな」と思いながら
     生きてるような気がして。
タモリ  ほほう。






タモリ  われわれは「惜しい」って女性に
     いちばん「色気」を感じるんですよ。
糸井   うわー‥‥。
タモリ  ええ。
糸井   さすが‥‥考え抜かれてる。


 ということで、梅田さんも、日本のウェブも惜しいけど、どっちもなんか色気があるって糸井さんとタモリさんがズバリ指摘していた、ということでどうかしら。