豊洲移転についての意見募集
築地市場の豊洲への移転について、東京都が専門家会議が「土壌の入れ替えを行えば人体への影響は抑えられる」という報告書案をまとめた、という記事を読んで目が点になった。
東京都中央卸売市場のサイトで公開されている報告書案をのうち専門的な記述は追いきれないから、「8.東京都が詳細調査実施前に計画していた対策の評価」と「9.今後東京都がとるべき対策のあり方」をざっと読むと、計画を立てて対策を採りなおかつ、継続的に観測し改善を加えることで人体への影響を抑えることができるのではないか、と述べているからまあ理屈は立てようとしているように読める。
ただ一方で、局所的とはいいながらもシアン化化合物が基準値の930倍という検査結果が出たのだという。前回私が豊洲のことを書いた時点でシアン化合物は「49mg/L(490倍)」だった。倍近くに跳ね上がっているではないか。
調べれば調べるほどひどい汚染状況が見えてくるという検査結果を前に中央市場移転を前提にした報告書を出すというのはやはり信頼できない。もし人体影響が出て公害となったとして、専門家会議や東京都は因果関係をたてにしてなかなか認めなかったりするのでしょう? もし裁判で賠償する、とか言ったとしても化学物質過敏症のような症状を生んだら償いきれないのだ。
か細い可能性だが、今日7月13日から7月20日(日)まで意見募集が行われる。専門家でないものがどれくらいのことを書けるのか分からないが、これは書いておきたい。
豊洲新市場予定地の土壌汚染対策報告意見募集の変更|東京都より転載。
3 意見募集方法・受付窓口 ご意見のほか、住所・氏名・年齢・性別を、ご記入のうえ、次のいずれかの方法でお送りください。 1. 電子メール * ご意見は、日本語でご記載ください。 |
匿名不可だが、提出したら目をつけられたりするのかな。でもこれは子供たちの世代のことを考えれば黙してはいけないことだとおもう。