フィナンシェ

 ここ数週間、コンビニエンス・ストアを利用する頻度が普段より高い。買うのは食べるもので、おにぎり、小さめのお弁当、パン、飲み物、お菓子などなど。

 つい原材料表示を見るのだが、パンやお菓子はマーガリン及びショートニングを使っているものが圧倒的に多く、ほとんどのものを買わない。買わないという判断は新谷弘実さんの『病気にならない生き方』を読んだことがきっかけだが、それだけでもない。

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

 この書籍の「ミラクル・エンザイム」という仮説はおいておき、トランス脂肪酸を非常に多く含むマーガリンは摂取すべきでない、という考えは、乳製品を過信してはいけない(実際はチーズやヨーグルトは好きなんだけれど)という考えとともに同感している。

 というのは大学生だった1987年か88年頃に選択講義だった化学で担当教授が「マーガリンというものは、本来液体なんだけれど無理に固体にしています。非常に体によくないものですよ」と全く同じ内容を話されたことがあり、強く印象に残っていたから。「トランス脂肪酸」なんて用語が出たかは覚えておらず、その教授のお名前も忘却してしまっている(私は法学部だったので)。ただ、新谷さんの著作を読んだときに、マーガリンが体によくないというのは珍しい話ではなく、分かっている人間には常識のレベルの話なのだろうな、と感じた。

 実際はマーガリンやショートニングが入っていなければ正体も知らないような原材料が記載されていても買って食べてしまうし、もらい物にマーガリンが使われていればさすがに捨てずに食べてしまうし、原材料表示がされていないものはどうなのよ、と言われればそんなことまで気にしていない。

 ただ気のせいか、シンプルにつくってあるものの方がおいしいような気がする。

 というのが、セブンイレブンにおいてある洋菓子で「極上のひとくち」というシリーズがあり、その棚にならんでいる「フィナンシェ」という洋菓子を買って食べることがあるのだが、なかなかおいしい。このシリーズの原材料表示がシンプルで、結局日持ちとか見た目とか気にしていろいろ使うよりも、簡単に作るほうがおいしいって感じるということなんじゃないかなぁと考えてしまう。

 この「フィナンシェ」、最初はローソンで買ったように記憶していたのだが、いまローソンに並んでいるのを見るとちょっと違う。期間限定だったのか、セブンイレブンで買ったのを勘違いしていたのか、よく分からないでいる。