残身のあと足

 4月3日の日曜日に南馬込文化センターで、半年にいちどの大田区合気道連盟の演武会があった。今回は連盟に参加している三道場が揃った。

 

 長男も次男も参加したが、ふたりとも自分の演武が終わったら「帰っていい?」と聞いてくるのだが、今回急遽「家族演武」というプログラムが組まれていて椋家も三人で演武することと相成ったのでそこまでは待たせた。なんか文句を言っていたが……

 

 長男は中学校にあがってクラブ活動で卓球をやっており、結構熱心に練習をしている。卓球を優先するのだが時間がある時は合気道の稽古に出てくる。本人曰く「例えばダブルスでペアの選手と入れ替わる時の足の動かし方とか、合気道をやっているから出来ているところがありそうで、合気道やっててよかったとおもう」ということらしい。

 

 合気道の稽古で得る技術が卓球なり他の球技に役立ったり、逆に球技で培った技術が合気道のような武道で活かせたりということは本質的なところでは無いだろうと考えている。ただ、役に立つ立たないではなく複数のことに興味を持って実際にやってみて、結果として複合的なものの見方ができるようになるということについては良いことではないだろうかとおもう。

 

 演武会では映像を撮って下さるし、自分も iPhone で子供達の演武を撮ったりするのだがそれをみながらあとでちょっと気をつけるところを話した。彼が役に立っていると感じている、足の運びとかのこと。

 

 一見ちゃんと技が出来ているように見えても残身(技の最後の姿勢)であと足が浮いていたりする。前のめりになって上半身に力が入った状態でなっている、あるいは踏み込んだあとにあと足がついて来ない、といったことが見て取れる。例えば下の写真天地投げの残身が当てはまる。

 

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  あと足が浮いている、というのは重心が前にかかってつんのめったようになっていることを示している。ある程度踏み込めてはいるから、送り足で踏み込んだ足に残った足もすっとついていかないといけない。

 

 長男には同じ時の師範の先生方の演武もみせて、腰が落ちていて足の運びも普段から意識してらっしゃるからそうならない、ということを説明した。下の写真は Youtube で公開されている菅沼守人師範の演武動画から同じような姿勢の残身のスナップショットをお借りしたものだが一見前に重心がかかっているようにみえるがつんのめってはいない。しっかり腰を落としておられるので安定していて、安定しているからあと足もきちんと畳を捉えていて子供の残身と異なることが分かる。

 

 ただしく腰を落とすこと、スムーズに足を運ぶということが覚えてくれると良いな、いずれ役に立つ場面があるだろうと思っている。

 

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Shohei Juku Aikido - Suganuma sensei (Part 1)