大森海岸の洋食入舟

 この連休はほとんど馬込から日帰りできる距離以上は移動せずに家族で過ごした。

 5月1日と2日は出勤し、5日も急な要件で午前だけ出勤と相成ったがそれなりにリラックスして休暇を楽しんで過ごした。

 連休中家に居る以外で過ごすことが多かったのが羽田の方にある萩中公園で、この公園は自転車のコースがあり、子供達は自転車を借りて走り回ることができる。更にスケートボードやローラーブレードの練習場もある。うちの子供達はブレイブボードを持って行って、この休暇中の間だけでも更なる上達を見せた。

 それ以外に、「行こう行こうと言いながらなかなか機会がなかったような店に食事に行く」という家庭内催しをやった。

 幾店かあったのだが、最も近くにあるお店が大森にある「入舟」という洋食屋さん。

 我が家も大森に居を構えて来月で丸7年となるのだが、つい先日までこの歴史ある洋食店の存在を全く知らずにいた。

 Retty、というタイムライン形式で行ったお店についての評価を共有できるサービスがある。

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 これでこの店についてのポストを目にしたのがきっかけで、自分が生まれるより前からあるような洋食店を知らずにいたことに少なからず驚いた。調べてみると団体での予約も可能なようなので、妻が友達とランチに行くような時に使えるんじゃないか、と話していた。

 その後、連休前にテレビで取り上げられていて、「近くにあった会社が何社が移転してしまって台所が苦しい」などという窮状と、そこから打開策を打つ様子をレポートされていた。

 この連休はテレビを見ていく人が多いかもしれないね、と妻と話しながら、萩中公園に午前中に行ったあとの昼食に洋食入舟に寄ることとした。

 長いこと店の存在に気が付かなかったのは駅や駅前の商店街からはちょっと離れた場所にあるため。京急大森海岸駅寄り、イトーヨーカドーのある辺りから北にちょっと入ったところにある。

 歩いてみるとこの辺りにも店が点在していることに気づく。入舟のすぐそばにはある布恒更科という蕎麦屋も知らなかったし、おもしろそうなイタリア料理店もあったりする。

 さとなおさんのレポートがあったので読ませて頂いて、この辺りの京急線路沿いがかつては花街として華やかだったということを知った。

お座敷洋食 入舟(大森)〜八十歳の女性が接客する大正13年創業の洋食店 - ライフスタイル - nikkei BPnet お座敷洋食 入舟(大森)〜八十歳の女性が接客する大正13年創業の洋食店 - ライフスタイル - nikkei BPnet

大井海岸三業地の成り立ちと歴史 大井海岸三業地の成り立ちと歴史

 あとの文章は大森海岸に一軒だけ残る置屋さんのサイトにある記事。この置屋さんについては大森の Bar Tenderly のオーナーバーテンダー宮崎さんのお話しで先日初めて知った。

 さて、洋食入舟では今回はテーブル席でランチを頂いたのだが、お座敷もある。団体も可能である、というのはお座敷席があるからだと店に行ってみて知った。これは花街にある店として需要があったのだろうが、ママ友ランチにも都合が良いように思われる。近隣の奥様方も是非このような使い方如何だろうか。

 当日お店のお客さんは様々だった。うちのような家族連れ。カップル。出張で羽田行くところか帰ってきたところかキャリーバックを持って昼食に立ち寄った方。入り口近くの席にひとりで座った、近くの会社の社長という風のお客は大女将といっとき話しておられる様子では常連さんのようだった。入舟は日曜祝日が店休日なのだが、「今年は5月1、2と3日(憲法記念日)も開けるようですよ」と大女将が常連さんに話しされているのを聞くともなしに聞いていた。社長は3日も行かれたのかもしれない。


 上の子が頼んだ豚生姜焼き。

 下の子が頼んだハンバーグ、既に切り分けていざ食べん。

 妻が日替わりを、私がドライカレーを頼んだ。

 上品な味付けで、舌が田舎者な我々には物足りないほどだったが、なるほど近くにあると嬉しい、という洋食屋さんだった。