神道のお盆、山口にて

 今年初盆で、昨日からその準備。ただし、神道なので、よくある仏式のお盆と微妙に違う。お坊さんの代わりに神官さんに来て頂く。とはいいながら、神道で葬儀や神事というのはおそらく明治期以降の国家神道によるもので、従来からある風俗を神道らしく解釈しているに過ぎないように見える。

 仏教、例えば家内の実家で聞くと、お盆には料理をこさえる。お団子を作り、ひじきを炊き、厚揚げを炊き、高野豆腐を炊く。神式の場合、お供えがあるだけでこのような料理を作るということはしないようで、解釈の際だいぶ簡略化されているようである。

 御供えするものは、真ん中の三方に水、酒、米、塩を。水は左、酒は右の瓶子に入れて御供えする。向って左に海のものとして昆布と寒天、右に山のものとして果物(林檎、キウィ)と野菜(人参、胡瓜)を御供えする。今は出来ていないのだが、自宅の簡易神棚ではお酒を省略して御供えしていた。水を中央に御供えする。

近所の方のお参り

 神官さんが来られる時間に、ご近所の方々、回覧板が回る班単位なのだが、来て頂いた。ご近所がバラバラに来ると対応する方がしんどい、という配慮から、時間を決めてお参りすることになっている。今回班内で複数の初盆があり、時間をずらして設定する事態となった。

 当初、ご近所さんのおられる前で神事をして頂くイメージだったのだが、神官さんが来られるのが遅れたので確認発生。普通、お坊さんが来られようが来られまいが、仏壇を拝んで頂くということだったので、うちもそうして頂いた。

 なお、拝んだ時点でお茶とお菓子を出しておもてなしするのが通常なのだが、勝手が分からず集まられた時点でお出ししてしまったので皆さん戸惑ってしまったが、上記確認ののち修正した。お菓子も必要かどうか、前日に町内をリサーチしたところあった方が良かろうという判断になり、追加で用意したりした。

お盆祭

 通夜や葬儀もそうだが、お祭りする際は玉串を各自供える。正式には玉串を供えるが、略して「掛け玉串」とすることもあり、今回もそうした。榊に紙垂(しで)を掛けて、二礼二拍一礼する。

 器には塩水(アゲシオ、と呼ぶ)が入れてあり、神官さんが榊で塩水を弾き、お清めするのに使う。

その後

 神官さんに来て頂いた後は、来客が来られるかどうか、留守番のようにして家に居た。従兄弟が二人、来てくれた。妹一家は本日自動車で帰阪した。

 以降来客もぽつぽつくらいだったので休めたが、気疲れはあったかもしれない。