macOS アップデート後のカーネルパニック対策の一例

 2018年10月のあたまに自宅の iMac の OS を High Sierra から 10.14 Mojave にアップデートしたのだが、直後からカーネルパニックを起こすようになり、起動後数秒から数分で強制再起動を繰り返す状態が続いた。色々調べて、また電話でのサポートも受けた結果追加インストールしていたアプリケーションをひとつづつアンインストールしながら検証していくこととなり、最終的に IBM 社が提供する Rapport (ラポート)という名前のセキュリティソフトが原因であったと特定できた。IBM のサポートにも問い合わせしているが、同様の事象は報告されていないとのことだった。経緯をまとめておく。

 

カーネルパニック発生

 アップデートしたのはおそらく10月1日か2日だったと思うのだが、アップデート中放って置いてたらいつの間にかログイン画面に戻っていて(あれ?)と思った。その前に、変なとこで止まっていた記憶もあるのだが残念ながら忘却。その後落ち着いて iMac の前に座れなかったのだが、起動してすぐに再起動してしまう現象に気が付いたのが 10月4日だった。ここから調べ始める。

 

 Mojave アップデートに伴うカーネルパニックについては一例だけ日本語の情報を見つけたが、自分の事例には合わなかった。結局下記情報に助けられて、色々調べた。

 

gori.me

 

 結果として以下の状況が分かった。

  • 単純再起動でも再発する
  • 電源OFF後に電源を抜いて一定時間置いても再発する
  • Mojave のインストールをやり直しても再発する
  • セーフブートに成功し、カーネルパニックは起きない

 セーフブートは電源をONして起動音がしたところで shift キーを押し続ける。りんごのマークが出たら離す。起動した時に画面右上に「Safe mode」とか出る……んじゃなかったかと思う。今セーブフートしてみたらうまく行かなかった。

 

 それはさておきここまで来て手詰まりとなり、Appleジーニアスバー持ち込みも視野に入り出す。

 

アップルに問い合わせ

Apple サポートへの問い合わせ」→「後日電話したい」でまず電話することにした。上記状況を説明して、アドバイスをもらう。結果的には最初に参照したサイトからの情報を大差なかったのだが、対応方針はサポートの方と会話して固まった。

 

「セーフブートで問題が起きないということは、ハードには問題がありません。インストールされているアプリケーションのいずれかが原因だとは言えます」と明言いただいた。「なるほど、では購入後にインストールしたアプリケーションソフトを片っ端からアンインストールすれば良いですね」。時間はかかるが、銀座か表参道まで iMac をどうやって抱えていくかは考えなくても良くなった。

 

 方針は定まったので、原因を特定すべく、アプリケーションはひとつづつアンインストールしていくこととした。Mac のアンインストールはほとんどの場合がアプリケーションを削除するだけで良いが、中には個別に手順が用意されている場合もあり、ひとつづつ、調べてアンインストールしていく手順を採ることにした。

 

原因特定まで

 ほとんどのアプリケーションは Finder の「アプリケーション」にある該当アプリケーションをゴミ箱に入れて削除する。それに加えて関連するファイルをアプリケーション名のディレクトリごと削除していたのだが、今見たら該当ディレクトリの場所が思い出せない。情けない。「Machintosh HD/ライブラリ/Application Support/」かと思ったが、今見てみると違うように思える。

 

 とにかくアプリケーションごとに削除方法を確認しながら、下記の手順で進めていった。10月14日に開始して20日まで、1週間近く根気よく進めていった。

 

  1. アプリケーションを削除する
  2. ゴミ箱を空にする
  3. iMac を電源OFFする
  4. 電源プラグを iMac からいったん抜線して数秒以上おく
  5. 電源プラグを戻して電源ON

 

 インストールしたこと自体忘れていたようなアプリケーションもあった一方で、 Dropbox だの Google Chrome だの Gimp だの必須とも言えるアプリケーションもひとつづつアンインストールしていった。作業後半に至ってやっと Rapport のアンインストールでカーネルパニックが止まり意図しない再起動を起こさなくなった。

 原因と特定した Rapport(ラポート)はブラウザのアドオンとしてインストールするセキュリティソフトで、Safari のアドオンとして入れていた。インストーラーからアンインストール操作をする手順となった。カーネルパニックが止まったあと、IBM のサイト「IBM Trusteer不正詐欺防止 - 日本 | IBM」 →「カスタマー・サポート・ページ」に遷移してすぐ気が付いたのだが Safari について注意事項がリリースとして表示されていた。

 

Safari 10.1の対応状況について
Safari 10.1は、現在サポート対象ブラウザには含まれておりません。IBM Trusteerでは、Safari 10.1をサポートできるよう、Apple社と継続的に協議を行っております。本件に関するお問合せはIBM Trusteerカスタマーサポートまでご連絡ください。

 

  私の iMacSafari は既に 12.0.1 である。いつの間にかサポート外の状態となっていたらしい。メールフォームからサポートに問い合わせたところ、Safari 10.1 以降がサポート対象外であることを改めて説明され、他にカーネルパニック発生の問い合わせは入っていないと回答と、Chrome などサポート対象のブラウザにインストールするようにとの要請を受けた。

 

 正直半月以上まともにデスクトップで作業ができない状況が続いたので(なんでまたインストールせにゃあかんねん)というのが正直なところだった。まず必要なアプリケーションの再インストールや、出来ていなかったデスクトップでしたかった仕事が先。先日やっと Google Chrome に Rapport をインストールし、問題が起きないことを確認、IBM のサポートにも情報提供したところである。

 

馬込あたりの秋祭り 二〇一八

最初に、翌2019年の最新の秋祭り情報 ↓

mukunokiyasuo.hatenablog.com


 


 2018年は馬込は次の週末、9月8日(土)、9日(日)が秋の御祭禮となる。歩いていて採取したお祭り情報をまとめておく。

 

9月8日(土)・9日(日)

馬込八幡

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  平張町会が出されている分。いらすとやがここにも侵食。

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臼田児童公園でも9日に縁日をされる。

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北野神社

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 旗岡八幡

 馬込の北隣り、品川区荏原町〜旗の台の鎮守旗岡八幡様も同じ週末に例大祭をされる。 

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 半纏着用だが、何着か貸し出しもされるとのこと。

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 9月15日(土)

 もはや秋祭りではなく、馬込の隣りの隣りの品川の中延だが、ねぶた祭りがある。

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 行ったことはないのだが、改めて調べると元々は商店街の活性化の取り組みとして始めたお祭りなのだが、本場青森ねぶた祭りとも交流ができていて青森からもねぶたが来るようになっていると。

【イベント】「第16回 中延ねぶた祭り」9月15日(土)開催。Special Project Again! The 16th Nebuta Matsuri at Nakanobu Shopping Street | 中延商店街

 

 9月15日(土)・16日(日)

 さらに馬込から離れて戸越になるが、しろへびサミットなるお祭りがある。

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 9月22日(土)・23日(日)

 日枝神社(大森山王権現) 

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9月29日(土)

春日神

 馬込の南隣り、入新井(大田区中央)の春日神社が29日に秋祭り・殉国慰霊祭を執り行われる。

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過去に秋祭りについについて書いたもの

2017年

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2016年

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2015年

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2014年

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2012年

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2009年

mukunokiyasuo.hatenablog.com

 

2008年

北野神社の子供神輿の巡行ルート地図あり

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2007年

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2006年

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西岡先輩の寄稿文の発見

 大阪市立大学合気道部のサイトに、旧三商大戦五十周年のイベントを一橋大学神戸大学の各合気道部OBと行ったことを短くポストした。

 

 稽古と懇親会とがあり、稽古は夢の島公園内にあるBunB東京スポーツ文化館で場所を借りて行った。神戸大学一橋大学大阪市立大学合気道部OB会が交代で指導する形で行い、市大合気道部は私が全て指導を担当させていただくこととなった。この日も熱暑の日であり、技が終わるごとに休憩を呼びかけて給水されるように声をかけて行った。普段稽古されていない方が久しぶりに道着に袖を通されたような場合でも参加できるような内容を考えていたのだが、気候的に普段から稽古している方でも厳しいような感じだったので少し強調して休憩をいれるようにした。

 

 懇親会は一橋大学如水会館で行ったのだが、市大合気道部OBとして大きなできごとがあった。一橋大学の五十年前の部誌に、合気道創始者である西岡先輩の寄稿文が残っていたことが共有されたのだ。

 

https://www.osaka-cu-aikido.com/post/177545383892/旧三商大戦合気道部

www.osaka-cu-aikido.com

 

 今までも西岡先輩については何度も書いてきた。在学中に亡くなられた西岡さんについて、我々に残されていた情報がとても少なく、少しでも残っていることは書いておこうとしてきた。どれくらい情報が少ないかといえば、西岡さんの下の名前すら分かっていなかった。それが今回寄稿文に「西岡正広」と書かれているのが分かった。ちなみに文末に幹部部員の情報が書かれているが、コピーを重ねたせいかあとの方は文字がかすれていて「西岡貴広」のように読めるのが悩ましいところだが、冒頭は間違いなく「正広」とある。

 

 西岡さんが書かれた文章というものも市大には残っていなかったから、その意味でも初めての発見。原稿用紙2枚ちょっとの分量で後半は合気道部の行事予定と幹部部員を記載した事務的な文章だが、前半は西岡さんなりの言葉で「合気道を稽古するとはこういうことだとおもう」という内容が書かれていて興味深い。合気道部の後輩として、というだけではない。西岡さんが高校時代から北野高校合気道部で稽古されていて、植芝盛平翁先生来阪の折には受けに指名されることがあったという話を思うとき、その時代の翁先生に直接教えを受けていた弟子がどのように考えて稽古に向き合っていたのかということが言葉に残っているということが貴重に思える。

 

これまでに西岡先輩について書いたもの

mukunokiyasuo.hatenablog.com

mukunokiyasuo.hatenablog.com

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大学アメリカンフットボールの、クラブ運営事例について

 日本大学アメリカンフットボール部が犯した危険行為について知ってから大学アメフト部について調べていたら興味を惹く記事をみつけた。中央大学アメリカンフットボール部のOBによる、クラブ運営を紹介した多羅正崇さんによる記事。自分が在籍していた大阪市立大学合気道部の廃部があったばかりだったこともあり、今となってはもう遅いながらもこんなやり方があるのだ……と参考になることが多かった。

 

news.yahoo.co.jp

 

 前月に日本大学アメリカンフットボール部による危険行為について書いて以降、アメリカンフットボール部にとどまらず日本大学の組織としての異常さを示す報道が多くなっていった。アメリカンフットボールという競技の持つ問題よりも日本大学という私立の学校法人の問題の方がずっと大きいらしいと分かってきた。

 

  ただ、様々な角度からの指摘が出るのを読んでいると、「日大の問題」だけでもないという意見もあって、スポーツのクラブ運営が日本においては全体的に未成熟であることも課題として捉える必要があるという指摘を読んだ時には中央大学ラクーンズのクラブ運営はアメリカンフットボール競技が示した良い事例になり得るのではないかと思い当たった。

 

www.huffingtonpost.jp

 

 一方で、日本の学生スポーツの場合はどうか。

「アメフト関東学生連盟のトップや審判の報酬は、ほぼゼロです。審判は休日を返上して、ボランティアでやっています。ボランティアでやっている以上、チーム側へ影響力やガバナンスが機能しているとは言えませんし、問題が起きても厳しい対応に臨むことが難しいでしょう」

 関東学生アメリカンフットボール連盟によると、理事や役員に対する報酬はなく、理事会などに参加した際の交通費だけが支給される。日本アメリカンフットボール協会によると、審判への日当も、交通費を含めて1試合数千円程度で、ほとんどが他の仕事しながらボランティアで行なっている。

 

 日本大学選手による危険行為について私は最初、審判が最初のプレーで退場処分まで行っていないことはどうなんだろうと感じた。実際、社会人リーグでプレーされている選手の方で審判の判断にかなり厳しい意見を書かれているのも読んだ。それはそれで正しい指摘なのだが、交通費の支給だけで現場に入っている審判が一発退場を命じるような毅然とした態度を取れないのは、審判の能力以前に大学アメリカンフットボールリーグの運営が審判にきちんとした権限を与えられていないと考える方が根本的な問題に迫っているのではないだろうか。

 

before11.hatenablog.com

 

  日本のスポーツにおける組織経営が未成熟なのは大学のクラブに限ったことではない。先日大学時代の先輩と会食した際に、社会人になってからされていたスポーツをやめて所属していた組織からも退会された話をうかがったのだが、退会を決めた理由は「子供達の参加する大会などを手伝うよう求められるようになってきて、純粋に楽しめなくなったから」ということだった。これが例えば指導者としての役割を担当するひとには一定の報酬があり、一般参加者と分かれているようなシステムが徹底されているならば、「無償で自分の休日を提供して奉仕しなければならないようであるならば続けられない」といったような理由で競技から離れていくひとは減るのではないだろうか。

 

 中央大学ラクーンズは、チームの母体として一般社団法人を設立する方法を採られている。私が知っているいくつかの大学合気道部や道場でも、しっかりしたところは法人といって差し支えないほどに組織化がされている。専任の師範や監督を置いている大学は寡聞にして知らないが中央大学のように本業がありつつ役職をもたせている大学合気道部はある。そこまでできているならば、一般社団法人化やNPO法人化することも出来るかもしれない。

 

 いま思えば私がOB会の規約を作って「組織」にしようとした時、そのような法人化の入り口にはいたのだがそこまでで手一杯で、実際に法人化するようなことまでには全く考えが及んでいなかった。法人化したからといって必ずうまくいくわけでもなく、野球にせよサッカーにせよ2部リーグ以下のチームの経営が大変なことについても取材記事など目にする。それでも小規模な団体ならば個人財産と法人財産の分離、つまり「持ち出し」の抑止や指導者への多少の報酬を実現するツールには成り得る。中央大学に限らず成功例がこれから増えてほしい。

 

アメリカンフットボール競技の、危険行為について

 アメリカンフットボールという競技を過去に一回だけ、現在の大阪長居公園キンチョウスタジアムになっている球技場で観たことがある。それ以降テレビも含めあまり見たことがなくルールもよくは知らない。ただこの度たまたま、アメリカンフットボールについて気になった記事をいくつかみつけたので二回に分けて書いてみたい。今回は一回目、いまニュースでもしきりに取り上げられている、日本大学関西学院大学の試合での危険行為について。

 

 最初に知ったのはスポーツフォトジャーナリストの三尾圭さんの書かれた記事で。

 

news.yahoo.co.jp

 

 これを読んだ時に最初に思い出したのが 2013年に東京都合気道連盟の指導者講習会で、脳震盪への対策についての各競技の動きをきいたことだった。競技団体として脳震盪への対策を徹底することを最初に決めたのがアメリカンフットボール、それに続いたのがラグビーだということだった。その時の文章のリンクは末尾に貼っておく。

 

 脳震盪への対策の早さについて聞いていたから、その方針に逆行する、あるいはそれ以前のレベルの反則行為が行われているのには驚いた。更には三尾さんが書かれているように、その危険行為がそんなに問題視されていないのではないか、と思われる節が感じ取れるのに違和感を感じた。

 

本来ならば、試合を現場で取材していたメディアが指摘するべき問題だが、軽く触れられた程度で問題提起はされていない。そのような危険なプレーを許していては日本のアメリカンフットボール界を滅ぼしかねないと危惧したために、アメリカ在住で、試合にも足を運んでいない私が僭越ながらも提言させて頂く。

 

 審判はアンネセサリー・ラフネス(不必要な乱暴行為)として15ヤードの反則を宣言。反則を犯した選手や日大のサイドラインに向かって、警告を発することもなかった。日大のサイドラインもこの選手をベンチに下げて、危険なプレーを注意することもなかった。

 ルール上は審判の判定は正しく、試合を主催した関東学生アメリカンフットボール連盟に電話をして確認したが、連盟としても対象選手や大学にこれ以上のペナルティーを与えるつもりはないとの回答が返ってきた。

 

 太字は引用時に筆者が付した。正直なところ審判の判断も温いといえば温いが、見過ごしはあり得ることだ。ただ事後でチェックできるはずの関東連盟が問題意識を持っていないようにみえるのは気になった。選手の身体を守る方向への転換を真っ先に取ったときいていた競技団体が、その実は有名無実の状態になっているのだろうかといぶかることとなった。

 

 関西学院大学側はどうだったかというと、二番目に読んだ記事に日刊スポーツのインタビュー記事の引用があった。アメリカンフットボールをテーマにした「RED ZONE」というサイトを運営されている本村恭平さんの書かれたもの。本村さんは WILD359ers というクラブチームに所属されていて、NFL FLAG大会の実行委員もされている。フラッグフットボールというスポーツの大会で、これはアメリカンフットボール発祥の、タックルの代わりに腰につけたフラッグを取るルールになっているスポーツ。

 

qboekendorp.hatenablog.com

 

関学大はミスにつけ込んで先制し、一発TD2本で勝利も、鳥内監督は不満が口をついた。「たまたま点が入って勝っただけや。OLはつぶれているだけ。ランにこだわっていたが話にならん」。攻撃はラン、パスとも日大を下回り、後半は無得点に口をとがらせた。序盤で先発QB奥野が日大の反則で負傷し、後半復帰も思惑が狂った。「あいつのための試合だったのに」とご機嫌ななめだった。

 

関学の鳥内監督はいろいろとあけすけに語ってくれる人ですが、よく「ご機嫌ななめ」で済んだな、というのが個人的な印象です。

 

  関西学院大学の鳥内監督は試合直後は自チームのよくなかった点について目が行っているのか、日本大学の選手の危険行為については言及されていない。その後危険行為について指弾する意見が次々と発表され、更には QB の選手の怪我が思っていた以上に酷かったことでことの重大さに気がついた……ようにもみえる。

 

 関西学院の監督の反応はさておき、関東学生連盟はこの後方針を変えて危険行為を行った選手の対外試合出場停止を発表した。この対応のブレをみていると、最初に私が感じたことが確信に変わってくる。今回の問題が日本大学アメリカンフットボール部に限ったことではなく、アメリカンフットボールの競技当事者のなかでは全体的に選手の安全への配慮がおざなりになっていたことが表出したのではないだろうか。勿論後者の方が問題点としてはずっと根が深い。

 

 救いなのはアメリカンフットボールの周囲には問題意識を持ってみている人がいて発言していることで、引用したおふたりの記事のあとに、アメリカンフットボールのデジタル専門誌「ハドルマガジン」の上村弘文さんの記事も読んだ。

 

huddlemagazine.jp

 

今回のラフプレーは、対戦相手はもちろん、競技の品格を傷つけるものだった。仮に相手に重大な負傷をおわせてしまえば、反則をした本人も深い傷を負うことになる。

闘志をはきちがえた、あまりに稚拙なプレーを見せられた落胆と怒りは多くのフットボールファンが感じている。

私もその一人である。

「周囲の期待を裏切るのは男ではない」

かつて、日大を率いた篠竹幹夫監督の教えを受けたOBの方々から教えてもらった言葉だ。 この一戦を契機に、日大が正しい必死さをフィールドで表現するチームに生まれ変わってくれることを切に願っている。

 

 このような指摘が複数あがってテレビのニュース番組も報道することとなった。そしてハドルマガジンは続けて危険行為の指示が日本大学の監督・コーチから選手にあったとの証言があると報じた。

 

huddlemagazine.jp

 

 その後の日本大学の組織としての対応のまずさについては別に書こうかとおもう。ここでは日本のアメリカンフットボールはその体質に問題をはらんでいるということ、だけれどこれだけきちんとみているひとがいて、積極的に発言する競技だということを書きたかった。柔道だとか、剣道だとか、相撲などの他の武道、あるいはサッカーだとか、ラグビーだとか、バレーボールなどのスポーツに目をやることがあるのだけれど、こと問題が発生した時に賛否両論がすぐに出てくるときと、出ないのをみることがある。もちろんさまざまな議論が出る方がよく、その点アメリカンフットボールは問題があるにせよここから良くなる余地を残している競技だと言える。

 

(以前アメリカンフットボールと、ラグビーについて書いたもの)

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大阪市立大学合気道部の廃部について

 大阪市立大学合気道部の OB、OG の手元にはすでにお手元に郵送で、合気道部の廃部を知らせる封書が届いたかとおもう。封書では廃部となるは2018年4月の「予定」となっていたが、予定どおり廃部の手続きが済んでいる。

 

 私は3月初頭に電子メールで連絡はもらっていたが、それ以前の詳しい状況は知ってはいなかった。ただ部員がほとんど居ない状況なのは分かっているので、さて新入生勧誘が実施できるだろうか……と東京でおもっていた、というところだった。昨年の新入生勧誘の時点で既に厳しく、それでもOBが支援したり、師範にも大学での指導をお願いしたりしていたのでさらに支援に入らないと難しい状況ではあった。休部措置で済まないかな、などとぼんやり考えていたのだが甘かった。

 

  封書での連絡にもあったように廃部となると第二武道場背後の部室棟の二階の一番奥にある部室も明渡しとなった。私は東京にきてもうすぐで12年が経つがその間市大の杉本町キャンパスを訪れたのは昨年の創部五十周年記念式典も含め3回しかない。そしてどの時も武道場までしか行っておらず部室に立ち寄っていないのでもしかしたら20年ぐらいあのドアは開けていない気がする。武旗、特に故阿部醒石師範に揮毫いただいた「武産」は文化財だと私などはおもっているもので、保管いただけることになっているときいているが、ほとんどのものは破棄になる。引き取るものがある方は3月中には連絡が欲しい……と案内されていたのでおそらくもう必要なものは何らかの対処がされているはずだ。自分は何もないはずだと思っている。ふと思ったのは植芝盛平翁先生の口述を本にした『武産合気』の、著者高橋英雄氏のサイン入りを私が寄贈したのがあった。天之武産塾合気道道場に高橋氏に来ていただいたことがあり、その際に購入したものだが合気道部のものだから合気道部が無くなったなら良いかなと考え、何もしていない。

 

 本日大阪市立大学合気道部のウェブサイトの記載を変更して「かつて存在した合気道部のOB会のサイトである」と明記した。OB会は継続するし、サイトもせっかく osaka-cu-aikido.com のドメインを取ったので存続させるつもりでいる。

 

 OB会としては今年の夏、2018年7月22日(日)に合気道部の旧三商大戦五十周年を記念して稽古会と懇親会を東京で予定している。その情報についても発信していきたい。旧三商大戦については昭和42年(1967)に一橋大学神戸大学合気道部が訪れるかたちで稽古を行っていてこれ以前には合気道部としては実績がないのだが、この時に大阪市立大学合気道部初代の西岡先輩は神戸大学に同行されたことが分かっている。先輩が一回生の時のことでまだ合気道同好会(合気道部の前身)を立ち上げる前のことらしい。よってい一橋大学神戸大学大阪市立大学が揃っての旧三商大戦は合気道部としては1968年が最初になる。一番最初には大阪市立大学合気道部はまだ生まれておらず、その五十周年のときには合気道部は終わっている、というのは残念ではある。ただ五十年の間歴史を紡いだことは誇りに思いたいし、何というか、母校市大らしい出来事だと微笑ましく思えたりもする。

 

 ご存知の通り大阪府立大学大阪市立大学については市議会で2019年4月の統合議案が可決されており、大学の名前も変わりキャンパスも移転してしまう可能性がある。この統合については意味の薄い経費削減が優先されており本来の意味での大阪における学問の基盤、教育の基礎を支えることを目指してはいないと感じているので前向きにはとらえられていないのだが、それでも意味を見出すとすれば、組織は永続しなくても変化していく現実に合わせて形を変えていくことを厭わないことによって大阪市立大学で醸成された意志が研究者や学生の中で生き続けるのかを確かめる機会となれば良いのにとおもっている。

 

 合気道部については、かつての部員たちのコミュニティである以上に何かが残れば良いのだけれど。

 

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  また杉本町キャンパスを訪れることはあるだろうか。昨年訪問した時にはもうフェニックスは伐採されたあとだった。

 

首都高速湾岸線大井ジャンクションへの行き場の無い怒りについて聞いてほしい

 首都高速湾岸線を使ってお台場方面に出かけることがたまにあるのだが、帰りは中央防波堤経由で城南島を通って下道で帰ることが多い。高速道路代をケチる意味もあるのだが、大井で高速道路を下りるところがわかりづらくちょくちょく間違えることが原因として大きい。妻は私の運転能力の低さが原因だと指弾しており、全てを否定するわけではないがやはりあの箇所は分かりづらいと思う。

 

 少し前のことだが幕張まで車で出かけたことがあった。湾岸線で帰って来たのだがこの時はお台場でおりて城南島経由で……などということはせずにそのまま湾岸高速で南大井まで戻ってきた。その時にまたやらかした。南大井出口で側道に出るべきところ、誤って首都高速中央環状線への分岐に入ってしまったのだ。

 

  Google ストリートビューからスナップショットを取らせていたただくと。

 

  これが首都高中央環状線への分岐。お台場から海底トンネルを抜けてすぐである。

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  続いてすぐに現れるのが南大井出口。

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 ぱっと見これが見分けられるか……?

 

 いや南大井出口の方には逆に中央環状線からの合流があるではないかと指摘されるかもしれない。しかしここで言っているのはそういう「首都高速がいまどのようになっているのか」を知っている人の視点ではない。拡張工事を常に続けていて形を変え続けている首都高速の経路が頭には入っておらず、Google Map でカーナビゲーションも使っていないような場合にでも経路を過たずに判断できるようになっているか、ということだ。

 

 しかも首都高速中央環状線に入ってしまった場合、その先は山手トンネルにつながっている。これが何を意味するかお分かりだろうか。出口がすぐのところには無いのだ。以前は大井町、青物横丁の方におりていくルートがあったと記憶していたので油断していた。山手トンネルを悪態をつきながら、かつ家族に非難されながら走った私が高速道路をおりることができたのは初台南出口だった。

 

 繰り返す。初台南だ。あそこはまだ渋谷区かもしれないが私にとってはもう新宿まで来てしまったと同然だ。なおこの日大田区に戻ったらそのまま自動車を車検に持っていくよう予約をしており、道を間違えなければ間に合っていたはずだが新宿からだともう間に合わない。カーディーラーに電話をして「道を間違えていま新宿の下道を走っているので間に合いません」と電話をして担当者に鼻で笑われるのも私だ。

 

 そこまでされなければならないような分岐があるならばもうちょっと分かりやすく表示するべきではないのではないだろうか。このような間違いをするのが私だけであるならば我慢して黙っておこうかとおもっていたのだが、妻が近所でその話をしたところ他にも同じ間違いをしたご主人が他にもおられたと聞き、意を強くしてここに書くものである。