椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

石との遭遇

(排出した結石の写真があとで出てきます。グロテスクといえばグロテスクですのでそういうの見たくない方はそっとページを閉じて下さい)

 

 昨年2017年5月に初めて尿路結石の症状が出た時に担当医師に「かなりの確率で一年以内に再発しますのでそのおつもりで」と言われていたが、その通りに再発したので顛末を書いておきたい。同じような症状の方やこれからなりそうな方の一助になれば。

 

 はじまりは2月中旬にインフルエンザB型に罹患した時だった。症状が出たのが週末であったので大田区医師会診療所に検査に行ったのだが、その際ちょっと尿意を我慢していたところ痛みが出始めた。通常の感冒であれ流行性感冒であれ、結石の排出を促すようなことがあるのかちょっと興味があるが、調べてみてもそのような関連性についての情報は得られておらず偶然かもしれない。

 

 昨年の尿路結石症後も人間ドックで水腎症を起こしてると言われたり、その後も痛みが出たりが時々あったので泌尿器科には何度か通院しており、痛みが再発した時にと処方薬を出してもらっていたのでそれを服用して凌いだ。1週間の自宅待機が過ぎてから泌尿器科に通院して診察を受けたがこの時点でも結石がみえたり潜血があったりは無く、ただ炎症反応はあったので薬を飲んで様子をみることとなった。かなり顕著な血尿があったのは一ヶ月ほど経った3月18日。今度はエコーで結石がはっきりとみつかった。

 

 もともと処方いただいていたチアトンというカプセルに加えてユリーフという錠剤も服用となった。チアトンは「運動機能亢進」の薬で尿路結石症の場合は結石の排出を促す。ユリーフ前立腺肥大症でも処方される薬で尿路の内部圧力を下げて排尿障害を改善する。

 

 ところで昨年の尿路結石症の際にはエコーでも結石はみつからず、いつ排出されたかも気がつけなかった。結石を採取して検査して結果が得られると食事上の対策が確定できるがそれも出来ず「水分を多くとってトイレにもこまめに行く」ぐらいのアドバイスしか得られなかった。今回もエコーで確認された石は途中で砕けて小さくなって出てくるのかな……と内心おもっていた。

 

 誰でもそうなのかわからないのだが、本人としては結石がどのあたりにあるのか正確に分からない。痛みが出たりするのだが本当にそこにいるのか、まだ排出まで時間がかかるのか、もうすぐ出るのか、検討がつかない。

 

 かなり著しい排尿困難を最初に感じたのは3月25日(日)。翌日は少しだけ改善されたのだが27日(火)に再び排尿が困難になった。平日である。

 

 仕事場のお手洗いに行っては戻り、行っては戻りを繰り返していたのだが何回目かに石が水圧に押されて動いたのをかなりはっきりと感じる場面があった。しかしそのあとも尿意は強いのにちゃんと出ない、痛みもある、という事態に陥った。個室のなかで(これは困ったな、どうしよう)とおもった時である。

 

 再び強い衝撃が来た。なんというか、擬音にすると「ブボッ」っとでも表現できるだろうか。で、便器のなかをふとみると見慣れないものがあった。

 

(これが尿道通って出てきた……?)

 

 大きさ的に信じられなかったが、他に考えられない。砕けないでそのまま出てきたらしい。あとで妻に「割り箸を持ち歩かせれば良かった」と言われたが仕方がない、手でそれを拾った。軽石みたいなもので、まぎれもない結石。

 

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 なお排出する時には出血は無かった。周りと癒着することもなく尿路を押し広げつつ出てきたらしい。

 

 これを泌尿器科に持って行き検査してもらったところ結石で一番多いパターン、シュウ酸カルシウムの塊であることが分かった。これをもとに食事で気をつけることをアドバイスいただいた。

 

 1776年、カール・ヴィルヘルム・シェーレによりカタバミ (oxalis) から初めて単離されたことから命名された。 命名の由来にもなったように、植物に多く含まれる。漢字の「蓚」はタデ科のスイバを意味する。タデ科(他にギシギシ、イタドリなど)、カタバミ科アカザ科(アカザ、ホウレンソウなど)の植物には水溶性シュウ酸塩(シュウ酸水素ナトリウムなど)が、サトイモ科(サトイモ、ザゼンソウマムシグサなど)には不溶性シュウ酸塩(シュウ酸カルシウムなど)が含まれる。とろろが肌に付くと痒みを生じるのは、シュウ酸カルシウムの針状結晶が肌に刺さって刺激を受ける為である。 体内で血液中のカルシウムイオンと強く結合するため毒性があり、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。

シュウ酸 - Wikipedia

 

 腎臓でシュウ酸カルシウムが出来ないようにするための対策は、シュウ酸やカルシウムを摂取しないようにする、ではない。上記のようにシュウ酸が血液に過度に取り込まれないようにするにはどうすれば良いか、ということを考える。

 

 シュウ酸は青い葉の野菜と、あと豆に多く含まれる。これらを食べる時にカルシウムを含んでいるようなものと一緒に摂取することで胃腸内で結合してシュウ酸カルシウムにするのだそうだ。そうなると血液には取り込まれず腸でもでも吸収されず排出される。例えばこんな料理にすれば良い。

 

  • ほうれん草のおひたしにかつぶしを乗せる
  • サラダにチーズを使ったドレッシングをかける
  • コーヒーはブラックではなくミルクを入れる

 

 ……というようなことで、「和洋を問わず、昔の人は体に良い食べ方を知っていたんですよ」と医師は笑って教えてくれた。

 

 実はうちは朝は必ず家内がコーヒーを淹れてくれて、マグにもつめて持ち歩いて飲む。家内は牛乳を入れて飲むのだが、私はブラックにしてきた。これが原因のうち一番大きいように思われ、15,6年かかって石になったっぽい。あと私は朝食が納豆ご飯なことが多い。医師に伺うのを忘れたがあとで調べると煮豆や納豆はむしろカルシウムを摂取するべく勧める記述があるのを複数みつけた。やはりコーヒーの飲み方の方が良くなかった気がする。

 

 すぐにコーヒーにはミルクを入れるように変え、納豆を食べる時には煮干を齧ることにした。チーズはもともと好きなので青い野菜を採る時には食べるようにしてみよう。さて尿路結石再発までどれくらい延ばすことができるか。

 

 なお結石には尿酸結石、リン酸結石、シスチン結石といったものもあって出来てしまった結石の除去についてはともかく根本的な治療や食事上の留意点は異なってくる……らしい。あくまでも一番起きがちな例ということで読んでいただければ。

 

 

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