読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

馬込図書館の「馬込の記憶」展

 馬込図書館で昨年、面白い企画が二件続いてあった。ひとつは「ねこと文学ー『月刊ねこ新聞』創刊200号記念座談会」 、もうひとつは「『月刊おとなりさん』創刊400号の葛藤」。このうち「月刊ねこ新聞」の副編集長原口美智代さんを招いてのについての座談会は私も聴講させていただいた。

 

『月刊ねこ新聞』はこれについて書くだけで長くなってしまうぞというものだが猫をテーマに据えた文芸新聞ということになるだろうか。恥ずかしいことながら私は十年馬込で暮らして編集室たる御宅の前も日常的に行き来していながらこの美しい新聞について馬込図書館の企画に会うまで全く知らずにいた。美しい、というのは比喩ではなく、紙質といいデザインといい見た目が誠に美しい。で読んでみるとコンテンツたる絵や随筆も品がある。馬込図書館に行けば入ってすぐ左の棚に最近の号がおいてあるので読めるが本来は定期購読で成り立っていて興味があるかたは本当に申し込んで手にとってみてほしい。

 

www.nekoshinbun.com

 

『月刊おとなりさん』は馬込に住むようになってからずっと読んでいる地域誌で、今までも取り上げて言及したことがある。地元大田区の文化センター、会社、お店などに月会費いくらかで買って置いてもらうというやり方で配布されていて、取材結果で面白いものがあれば単行本を作ってリリースするということもしている。十年前に大森駅の本屋で買い求めた『月刊おとなりさん』発の単行本『学校裏から始まった2』は今も私の本棚にあって時々読み返す。編集長が講演をされるということでこちらも注目していたが別の予定があって行けなかった。

 

 さてこの馬込図書館だが今年になっても面白い企画を打ち出している。今進行中のプロジェクトが「馬込の記憶 作品展」というもの。馬込図書館開館45周年を記念しての事業で、一般からメールで写真や絵画作品で馬込に関するものを募集し展示、作品集にもまとめるというものだ。

 

 実は私がこのような文章を書いている時に使っている iMac のローカルディレクトリ上には「馬込の記憶」というサブディレクトリがある。『猫間川をさがせ』や『内川逍遥』といった作品と並んだ、執筆作品用のディレクトリなのだけれどいつか書くことがあるかもしれないという仮題的なディレクトリで、何のシンクロニシティだろうと思ったものだった。個人的な作品のための仮題として「馬込の記憶」を思いついたものとしては、集合知的に地域の画像記憶を収集しようというプロジェクトにこのタイトルを使われると虚をつかれたような気持ちになる。

 

 自分が馬込の住人としては「若い」ので特に何が出せるということはないのだけれどそれでも「失われた馬込の建物」について昨年ここで書いていたあたりから写真の一枚ぐらいは出せないかと見直している。

 

 なおこの企画だが近隣でどれぐらい知られているのだろうか……パンフレットの出来がとても良いのだが既に多くのひとが手に取っているだろうか。表に使われている写真は自動車のデザインを見るに馬込図書館が開館して間もない昭和五十年前後の風景だろうか。裏にはプロジェクトの主旨と、馬込図書館の略年表が載っている。大田区のウェブサイトに情報が載っているのだがパンフレットの画像が小さくて十分にアピールできていないようで勿体無いようにおもう。

 

大田区ホームページ:「馬込の記憶」作品展(馬込図書館)

行事案内記事│大田区立図書館

 

  実はこのあとにさらにウィキペディアタウンを馬込で実施する企画もあって、これについてはまた書きたい。馬込図書館のこの快進撃は大田区の組織がいい感じなのか、現在の図書館長さんの手腕なのか、そんなことにも興味をもってみている。

 

f:id:mukunokiy0725:20170326001029j:plain

広告を非表示にする