抑え技の受けの足の形・再

 以前に抑えられた時の、足をどう置くかということについて本部道場ではちゃんと決めているという話しを書いたことがあった。爪先を下、踵が上を向くように足を立てる形を指導されているという話を受けて足を立てるのが良いか寝かせるのが良いか、考えて書いたものだった。

 

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  その後足を立てる受け身を試してみていたのだが、五月の末の稽古の最中に(これは今後は寝かせる形で稽古しよう)と密かに決めた。

 

 理由は単純で、右足の親指の古傷にどうしても負担となるから。

 

 これもまた以前に書いたことだが大学生の頃から親指の付け根あたりを痛めては治り、痛めてはおさまりを繰り返している。最近も稽古で痛めては帰って冷やす……ということを繰り返していた。痛みが出た時に一教から四教を稽古してみると、足を立てる形の受け身は自然と足の指で畳を捉えておこうとしてしまうのでより痛みがひどくなってしまう。

 

 そういえば齋藤守弘師範は翁先生の技をそのまま稽古する、ということについて矜持を持たれていた方だったので座法の稽古をするとき「本来は膝を動かすのだが、私は膝を痛めて思うように動かないため上半身だけで稽古する。どうかご容赦いただきたい」ということを必ず言われていたのを思い出す。齋藤先生の膝と自分の足を同列に扱うには稽古が足りなさ過ぎるけれどもなんとなくこの受け身の形については許してもらえそうな気がしている。

 

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