南馬込桜並木通りの日本たばこ

 年が明けてからまた急に古い建物が壊されて更地になっているのを見る気がする。相続税増税になるなどして古い建物が無為に壊されるようになるという話は数年前に出ていた。たとえば「十三のいま昔を歩こう」で新之介さんが書かれていた「さよなら開高健が育った旧宅 - 十三のいま昔を歩こう」なんかで自分は知った。

 

  このたび急に増えたのはなぜだろうと思っていたら固定資産税の変更が理由かもしれないと気がついた。たとえ住んでいる人がいなくなって空き家になっていても建物が建っていれば更地と比べて固定資産税が安いので大家さんがボロの空き家を建て替えようとしないという問題があるのも知っていたがこれについてやっと法改正がされたらしい。この法改正がきっかけて更地にされる空き家が増えているのかもしれない。

 

www.akiya-akichi.or.jp

 

  馬込で一番規模のおおきい建て替えは桜並木通り沿いのJT(日本たばこ)の大田営業所だろうか。我が家が馬込にやってきた2005年には既に営業所も上の階の社宅らしいアパートメント部分も閉鎖されてそのまま放置されていた。年が変わってからだろうか、どうも建物を本格的に崩すような様子が見てとれるようになった。恐らく売却されて新たにマンションが建つことになるのではないだろうか。

 

 目の前の桜並木通りは内川が暗渠化されて遊歩道になっている道なので比較的地盤がしっかりしている馬込のなかでもやや弱い方かもしれないが周りは総じてマンションや一軒家になっているから気にするほどのことはないのだろう。

 

 壊されるまえの風景を撮っていないかとこの間写真データの見直しをしているがJTの画像は残していなかった。というか更地になった場所についてほとんど写真に収めておらず、気になる建物は撮っておこうと今更ながら思うようになっている。Googleストリートビューの写真を拝借すると2005年の時点でこんな感じだった。

 

f:id:mukunokiy0725:20160313233305p:plain

 

 2016年3月現在は下記写真のように覆いがされて取り壊しの準備に入っている。アスベストは検査の結果使われていないような表示が出されていた。

 

f:id:mukunokiy0725:20160305155601j:plain

 

 今後も古い建物があっさり壊される例が出て景色が変わることがありそうな気がする。既に手遅れな感じもあるのだが今後記録しておこうとおもう。

 

 Google Map で固定資産税の法変更の影響で壊された建物の場所をマークしてみた。なおマークに写真をつけてみたいのだがどうもうまくいかない。 Google Photos のリンクを貼っても有効なリンクではないようにメッセージが出でしまう。操作方法が分かれば追い追い直していこう。

 

 

馬込の失われた建物たちシリーズ

mukunokiyasuo.hatenablog.com

mukunokiyasuo.hatenablog.com

mukunokiyasuo.hatenablog.com

mukunokiyasuo.hatenablog.com

mukunokiyasuo.hatenablog.com

mukunokiyasuo.hatenablog.com