椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

道場で子供達の稽古において気をつけること

 今月の初めの大田区合気道会での稽古のこと。師範代のおひとかたが稽古の最後に「最近新しく入会される方、特に小さいお子さんが増えました。するとどうしても新しく入った、特に小さいお子さんを皆さん気にされますが、元から来られているお子さんは急に相手にされなくなったように感じられたりします。どのお子さんにも声をかけたり相手をするように気をつけていきましょう」という話しをされた。(ああ、よく見ておられるな)と思った。兄弟が生まれた時に上の子供が「赤ちゃんがえり」することがあるがあんな感じになるからどの子にも気を配らなければ、という戒めだ。

 

 遥か昔、自分が大阪市合気道部に在籍していた時のこと師範道場である吹田の天之武産塾道場に泊まり込む道場合宿があったが、その際に普段は参加しない子供向けの稽古に出たことがあり、その時に幼稚園か小学校1年生ぐらいの子供と稽古して(これは危なくてとてもできへん)と内心思ったことがあった。大学生の合気道部といえば激しく稽古するものだから優しく技をかけるということが想像できなかったのだった。

 

 大田区合気道会では幼稚園や保育園です、という幼児も結構いる。かく言う我が家も次男は幼稚園年中か年長の頃には道着を着た。長男が小学校にあがって稽古を始めたら「ぼくもやる」と言い張ったのだ。そういった経験を経ると小さい子供とも稽古できるのが理解できるようになってきた。技は理解できるようにやってみせて褒めて、礼儀は厳しく。子供との稽古はそんな風にしているが子供たちはどんなふうに覚えて大きくなるのかちょっと分からない。

 

 幼稚園、保育園というと稽古どころかじっと座っていることもできなかったりする子供さんもいる。最初は15分、30分稽古に参加できれば良い方であとは道場になっている体育館を走り回ったりしている。それも最初は大人がひとりついて膝の上に乗せてやっと……という感じ。それでも続けて稽古に来る子はだんだん正座して師範の話しが聴けるようになり、30分が45分、1時間と出来るようになってくる。1年生ぐらいまではとても真剣に、かつ楽しんでいる子がいるが面白いことに小学2年生ぐらいから男の子は段々自我が芽生えてきて態度が悪くなったりサボろうとしたりする。うちの子も特に長男がそんな感じだった。もう中学生で、卓球部の部活が優先で以前ほど稽古できなくなったがそれでも行ける時は稽古に来る。次男は小学5年生だが時に小さい子供達と同じ稽古に、時には中学生以上の稽古に出ている。そんな風にずっと続ける子はひと握り。だけど途中でやめて他のことをするようになった子も合気道で習った何事かが意識せずとも身についていれば良いのだろうなと思う。

 

 そのためにはそもそも稽古に毎週来なければ話しが始まらないので、特に幼い子供は楽しみに稽古にきて何かを身につけて帰るような場でなければならない。難しいことではなくて、おはようとさようならの挨拶ができて、ちょっと遊んで、稽古はちゃんとやって、いいとこはどんどん褒める。それを忘れないように。

 

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10月の大田区合気道連盟の演武会の風景。この子供達はもう小学生。実際はもっと小さいお子さんもおられる