怪我をしない受け身

 先に旧三商大戦で稽古してから先々週の11月8日の日曜日まで、大田区合気道会の稽古を休んだり休みだったりでひと月近く動いていなかった。右足親指を痛めていたので丁度良かったかもしれない。

 

 その時の稽古の指導で「怪我をしないような受け身をしましょう」という説明があったので自分に合った話だとおもいつつ話を伺っていた。例えば入身投げの受け身について。

 

  入身投げというのは「入り身」という動きで相手の背後に入り、相手を相手の背後に導いたのちに投げる技ということが言える。植芝盛平翁先生の演武映像を参考にさせていただくと

 

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 これが相手の背後に入っているところ。ちなみに受けは藤平光一先生、背後で打つ隙をうかがっているのが塩田剛三先生。

 

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 これが背後に導いたところ。大阪市立大学合気道部では自分が現役生のころはこの時導く方向を「裏三角」という言葉で表現することがあるが今も使うだろうか。自分の両足を結ぶ線を底辺とする二等辺三角形の背後側の頂点……ということで「裏三角」。

 

 藤平先生の足も顔も導かれている方向についていこうとしているのが分かるだろうか。

 

 特に初心者だと、いきなり背後に引き倒されるように感じるため背後に転んでしまうようになってしまうことがある。このような動きは不自然だし1回2回ならまだしも何十回と稽古していたら膝や腰にかかる負担が蓄積してしまう……ということ。

 

 また背後に倒れる時に膝からついていたりするとそれもまた膝にダメージが都度都度かかることになる。下腿全体で畳に着地するような動きをすれば負荷を分散できる。大学合気道部なんかだと受け身も大きく飛んだりするのでそのようなダメージ蓄積のリスクが大きいのだけれどまだ若くて回復力があるうちに上記のような怪我をしないやり方を覚えられることが多いのだろう。少なくとも自分の場合はそんな覚え方だった。

 

 


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 四十歳代後半になると週1回の稽古のたびにどこかしら痛んでくる。怪我をしないにはどうしたら良いのかということにより注意しなければならなくなっていることを実感している。