椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

この頃の激甚水害、そして昨年の須佐の水害のこと

 今回帰郷するタイミングで台風11号「ハーロン」がゆっくりゆっくりと日本に近づいて高知や岩国で既に水害が起きており、直前で車での移動をやめて新幹線に切り替えた。お盆を終えて山口から東京へ移動する時には福知山で水害。更に一昨日は広島で大変な水害が起きている。行方不明者が90名に迫るという報道を目にして呆然とせざるを得ない。

 

 今回帰郷した山口の須佐というまちも昨年未曾有といって良い水害に遭っている。とにかく昨年も去年も雨の降り方が我々の知っているようではなくなっている印象がある。気になって激甚災害指定の情報をあれこれ参照してみた。

 

 激甚災害に指定された豪雨・暴風雨・地滑り被害

 数だけカウントすると2011年の方が多いようにみえる。

  • 平成21 (2009) 年 12 件
  • 平成22 (2010) 年 13 件
  • 平成23 (2011) 年 16 件
  • 平成24 (2012) 年  9 件
  • 平成25 (2013) 年  9 件

過去5年の激甚災害の指定状況一覧 - 内閣府」から重複を外しつつカウント。誤カウントがあるかも……それにしてもぱっとみると経緯の変化についてピンとこない。

 

24時間降雨量の比較 

 そこで降雨量を並べてみることにした。ニュースでは「降り始めからの総雨量」も含め様々な時間単位の降雨量を使用されるのが分かりにくく、24時間単位で統一してみる。つまり、1平方メートルに何mm の高さの水が溜まるだけ降ったか、ということ。昨年2013年の伊豆大島の地滑り災害の際の雨がいかにすごかったかが分かるが、2011年の紀伊大水害などは更に上を行っていて去年今年だけがひどいわけではないと気がつく。それにしても「24時間で1メートル近い高さだけ溜まるだけの雨が降る」のはすごい。

 

平成21 (2009) 年
平成22 (2010) 年
平成23 (2011) 年
平成24 (2012) 年
平成25 (2013) 年
平成26 (2014) 年

 

 次なども参考になる。特に「デジタル台風」は時間ごとの降水量ランキングが見れたりして分かり易い。時々場所が変わって強烈な雨が降り災害になっていて都度都度「観測史上はじめて」が出ているのをニュースで目にしているということのようだ。

デジタル台風:アメダス集中豪雨:24時間降水量・トップ1000

気象庁 | 災害をもたらした気象事例(平成元年~本年)

 

 上記数字だけをみると昨年の須佐の降雨量は「すごいけれども……」と思ってしまいそうになるが「1時間降雨量」でみると全国観測史上でも8位の 137.5 mm の量が集中的に降ったことが分かる。これ以降これだけの値を出した集中豪雨の観測例はないようで「なぜそんなに集中し得たのか」ということが研究対象になり得るのだろうか。

デジタル台風:アメダス集中豪雨:1時間降水量・トップ1000

 

 先日の広島市安佐北区も観測地としては観測史上一位の 98.5 mm の1時間あたりの降雨量が出ているが住宅地の地盤に問題があったようでその観点からの指摘が既に出ているようだ。

 

 

水害から一年後の郷里

 郷里の須佐では七月二十五日頃に毎年大花火大会を開催する。子どもの頃はよく帰郷して海で打ち上げられる花火を浜の方まで行って見たものだった。昨年はまさに花火当日のお昼ごろに上記豪雨に見舞われて町が大水と土砂が襲い実施されなかった。

 

 今年は実施されたが我々はお盆に帰郷となったので見る事はできなかった。昨年は妻と子ども達は須佐に戻る直前で止まったので水害に遭うことはなかったが昨年も今年も花火には縁がなかったことになる。

 

 須佐の復興もまだ途上ではあり、今回の帰郷中、つまり昨年から1年と少しぶりに山陰本線の全線開通がなったという状況だし須佐川の上流もまだ護岸などの工事が続いている。帰郷時に須佐川の上流に行ってみたので少し紹介。

 

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 道路が土石流に埋まったり道が崩れてしまったりしたところはさすがに復旧されているが護岸などはまだ工事中のところも多い。田畑も耕作を再開できたところと、岩などがどけられずそのままになっているところとがある。護岸といっても再度つくるだけではなく川のカーブしているところをなだらかにする工事をしているところもある。

 

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 上記写真の場所は豪雨時に左上の山の上から濁流が流れ込み、亡くなった方がひとり出てしまった。子どもの頃の帰郷時よくこの辺りまで出かけたものなのだがそんなことがあり得たのか……とおもいつつ見ていた。

 

 私は水害後も帰郷せず東京で仕事をしていたので何かを言う資格もないところである。今年の花火についてはこのように復興の途上でもあり開催が危ぶまれるところだったがクラウドファウンディングを仕掛けて目標額を達成していたことも帰郷してから知った。

もう2度とない尺玉花火で昔の盛大な祭りを復興の勇気にしたい!(福島淳也(須佐観光協会理事)) - READYFOR?