師範代代

 昨年2013年秋の褒章で植芝守央先生が藍綬褒章を受章された。藍綬褒章というのは

 

公衆の利益を興し成績著明である者又は公同の事務に尽力した者

  褒章の種類及び授与対象 - 内閣府 より

 

 に与えられる、という定義。そして褒章者一覧の道主の欄ををみると

 

褒章の種別 功績概要     主要経歴      氏名   性別 年齢

藍綬    スポーツ振興功績 現(公財)合気会理事長 植芝守央 男 62 

  平成25年秋の褒章 (リンク先は PDF )より

 

 とあるので中学の武道必修科目化であったり、全国合気道演武大会が一昨年に第50回を迎えたとか、そういったことから推挙されることとなったのかとおもう。ともあれ合気道に携わるものとしても財団法人合気会の現道主の受章は素直に喜ぶべき慶事でった。

 

 さて、その受章のお祝いが3月30日の日曜日に行われた。改めて検索してみると、世の道場ではお祝いに出席のため普段日曜日に行う稽古はお休み、ということろもあったようである。

 

 大田区合気道会も尾崎師範はじめ普段指導いただいている師範がたがみな出席されたのだが、尾崎師範が「他のものに指導させて稽古しなさい」とのお話しがあり、事務局から私に指導を1時間担当してくれませんかと相談いただいたのが3月23日の大森三中を借りての稽古のあと。

 

 実のところ私以外にも稽古を指導できるくらいの方が大田区合気道会には何名かおられるのだが、自分は一番歳を経ている方に属するので一も二もなく担当させていただくことにした。稽古は最初の1時間が9時からで子供の部の稽古、次の1時間が中学生以上の稽古ということで大人の道場生ももこの時間から稽古に参加される方が多い。最後の1時間が有段者の稽古ということだが別に有段者でなくても大人の方は参加して問題ない。私は30日の最後の部、11時から1時間を指導させていただいた。

 

 思い起こすと私がまとまった時間稽古を指導したのは大学三回生の大阪市立大学合気道部で主将を務めた一年間以来のこと。1989年から90年にかけてだからざっと24年ぶりか……と頼りなくもおもったが、稽古のテーマも1週間考えて臨ませていただいた。来月は昇級・昇段試験をするとのことだったので「多人数掛けを意識して稽古してみましょう」というテーマ設定にした。

 

  稽古の内容は、参加いただいた他の道場生の方々の感想に全てがあるのだとおもうのだが、それよりもちょっとした立ち居振る舞いとかで反省してしまうことがいくつかあった。普段なんでもなくお願いしていることが、指導する方の立場になるとなんと難しいことだろう。そういうことに気づかせていただいたことをおもうと、貴重な機会を与えていただいた。また指導させていただける機会がどこかで来たりするだろうか。私も勤務先で担当している業務の特性上いつ呼び出されるか分からず、実際30日の朝も緊急コールがあって9時の子供の部の稽古には少し遅れたりしているのであまり大きなことは言えないのだが。しかし反省を活かしたい気持ちもあり。

 

 背後で「笑っていいとも」最終回をテレビでやっており、タモリさんのモットーにして名言であるところの「絶対に反省しない」という言葉が聞こえてくるのに励まされつつ。