馬込のドラッグストア商戦
2012年の10月に馬込桜並木通りにあるスーパーキタムラのホーム館が一時閉館となった。道向かいにある食品館は変わらず営業中。
この間非公式情報が耳に入って来ていて、元の日用品雑貨や書籍売り場、ドライクリーニングコーナーが入ったホーム館として存続するわけではないらしい、という話を聞いていた。果たして12月になってスギ薬局が入り、オープンした。
スギ薬局が入ると知って意外だったのが、同じ桜並木通りに面して1軒マンションを挟んだ隣に以前からドラッグストアのセイジョーがあったから。もともとホーム館にも薬局が入っていて業態としてはぶつかっていたのだが、キタムラの方は書籍や文具、ドライクリーニングも入っていて客としてもある程度使い分けが成立していた。それが全く同じ業態の店舗が並ぶことになってしまった。妻などはこの辺りに無い店を入れたらいいのに、と客の勝手ながら考えて、カフェや食堂なんかを入れたら重宝がられないかしら、と言っていたものだったのだが。
それに加えて、スギ薬局と同じタイミングでそれほど離れていない場所にどらっぐぱぱすがオープンしたので、馬込の住人としては一体何が起こっているのかという気になってきた。場所は桜並木通りを西馬込の方に行った先、地下鉄の車庫の手前にあるサンクスの向かい辺りである。我が家が馬込に来た頃からバスの駐車場のような使われ方をしていた土地が、昨年ぐらいからか更地になっていたが、いつの間にやら駐車場つきのドラッグストアが出来ている。
どらっぐぱぱすは元々西馬込駅の西口改札を出てすぐの場所、第二京浜道路沿いに1店舗あった。墨田区創業のドラッグストアで現在はマツモトキヨシグループに入っている。新店舗は薬や日用品雑貨に加えて食料品、酒も扱っている。オープンセールなのかもしれないが、値段も全体的に安いように思える。
浅草線西馬込駅の南口を出たところにもスマイルというドラッグストアがあるので、馬込は急にドラッグストアの激戦区に変貌してしまった。私はワールド・ビジネス・サテライトやガイアの夜明けのような報道の視点など持ち得ないので、まちの風情を壊さないまま住人として便利になれば良いのだがとだけおもう。前にも書いたことがあるが、臼田坂下にかつてあったジェーソンも前はスーパーキタムラの別店舗だった時期があったと聞いているから、風景が変わっていくのを止めることは難しいのだとは分かっているが。