子供達と挨拶

 子供達と合気道を稽古しているが、まずは礼儀や挨拶が大事ではないだろうかと思いながら稽古している。

 以前プリントや月謝袋を受け取る時に両手で受け取っているか、ということに気をつけるということは書いたことがあるが、挨拶をするか、畳に上がる時に礼をしているか、稽古の最初と最後の礼の作法などはうちの子に限らず口を出している。


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 さて、先日下の子がお世話になっている公文の教室の父兄面談に私が伺ってきた。1人づつ、教室のオーナーの先生と子どもの様子をうかがったり、家での様子をお伝えしたりする。

 上の子の方が先にこの公文の教室でお世話になっていたのだが、今年に入って進学塾に移っていた。上の子の様子をお伝えしたり、最近下の子が何人かで集まって課題をやらずにおしゃべりに興じているので家内からきつく叱るということがあったのでその後の様子をうかがったり。

 親の心配をよそに下の子は学力的にはそれなりに出来ているようだ。ただ、字が汚い。綺麗にかけないわけではなく、私もよく宿題を見る時に書き直させるのだが、ぱぁーっと書き流してしまうので結果汚い字になる。

 そんな事を話したあと、これも気になっている下の子の「挨拶」についてお尋ねしてみた。我が子はちゃんと挨拶ができているのか?

「□□君は挨拶しますよ。入ってくると、自分からこんにちわーって、言います。帰る時は……時々忘れてる時があるかな。でも帰りも自分から挨拶します」

 ちょっと安心した。

 先生は続けて、「でもね、確かに挨拶しない子多いとおもいますよ。教師の方から挨拶して返す子は何割かいます。挨拶しても黙っている子もいます」

 これには考えてしまった。

 そう言われると合気道の稽古で、こちらが「おはよう」と声をかけるより前に挨拶して来る子は少ない。うちの子ども達はいつも私より先に稽古場所である南馬込文化センターに入っていってしまうのでどうしているのか確かめていないが、他の子は挨拶して返す子の方が多い。

 挨拶を返すならばまだ良い方で、挨拶しても黙ったまま、という子がひとりふたりならば変わった子が居るくらいの話であろうが、何割かいるということになると各戸の親は何を教えているのだろうか。

 公文であれ、合気道であれ、他の何かの教室であれ、各家庭でも学校でも教えきれていないことを補足する機会になり得るのではないかと考えながらお話ししていた。かつては同居の祖父母やムラの目がそれをしていたのだろうが、それを懐かしむのではなく、新しい形を組み立てねばならないのではないか。

 私などは妻に「よその子をそんな叱るんじゃないよ」と自制を求められてはいるのだが。