師範の喪中の年賀状
大阪市立大学合気道部の現役生幹部から、相談のメールをもらった。
今年2011年は5月18日に阿部醒石師範が亡くなられた。市大合気道部の師範道場である吹田の天之武産合気塾道場は阿部豊雲先生が継がれることとなった。
阿部豊雲先生は喪中ということで大学合気道からも年賀状を控えさせて頂くこととするが、師範代の先生方、道場関係の他大学合気道部には年賀状を出すか控えるか判断に迷っている、という相談だった。
自分もはたと考えてあれこれ調べたクチなのだが、このように考えたら良いのではないか、という返信を出した。
年賀状は喪に服す方が出すのを慎む
喪に服する方が派手なお祝い事を控える、ということなので、 端的に言えば豊雲先生に年賀状を出す、ということ自体は儀礼には反していない。
喪に服している方は年賀状を受け取っても返すのは控えるので、代わりに寒中見舞いで欠礼をお詫びする、ということになる。
ちなみに寒中見舞いを受け取ったら、追加で弔意を伝えるべきだが、これは今まで自分もちゃんとやっていなかった気がするので反省。
喪に服す範囲は親族まで
一般的な判断としては、師範に近しいひとにせよ、門下大学にせよ、親族でなければ喪に服す範囲とはみなさない。普通は2親等までというから、確かに私も自分の祖父母の喪中には年賀状は控えた。
とはいえ儀礼というよりは気持ちの問題で、3親等でも親と同様に接していて年賀状を欠礼することがおかしいわけではないし、弟子が師範の喪に服してもおかしいわけでもない。
だから師範の喪に服したお弟子さんや門下合気道部が事前に欠礼はがきを出されたら年賀状は控えたら良いし、欠礼はがきが来ていなければ出すこと自体は失礼ではなかろう。