椋箚記

主に合気道とまち歩きについて

[合気道]子供への手本としての礼儀

 もう手放してしまったようなのだが、「日本史こぼれ話」みたいな題の本を文庫本で高校生のころ持っていて、よく読んでいた。

 その中で印象に残っている挿話のひとつに、ある武将が(名前はうろ覚えなので書くのは控える)幼い孫に接するときは礼儀を厳格にしていて、言葉遣いも丁寧にしている。一方子供(孫の父親)にはくだけた態度で接するので部下がなぜそのようにするのか尋ねた、というのがあった。

 答えて言うのに「孫はまだ道理が分かっていない」。だから、自分が言葉遣いを子供に合わせたりすれば、それが普通と思ってしまうから良くないのだ、と答えたという。一方子の方は成人しており「もう理解しているから良いのだ」と答えたという話。

 この話をずっと覚えていて、客観的にみて出来ているかどうかは別にして、自分の子ども達と話す時も丁寧な言葉遣いをしようと心がけて今に至っている。きちんと出来ているかどうかは、もう十年も経てば成長せいた彼等が結果を見せてくれるだろうとおもっている。

 大田区合気道会でも、姿勢や立ち居振る舞いについて子供らにしきりと注意してくるうるさいおっちゃんとして私は稽古に参加している。そこで、自分の子ども達も含めて出来ていないことに気がつくのが物を受け取る時で、「両手で受け取りなさい」というだけのことなのだが、例えば月謝袋や今後の稽古の予定を先生が渡そうとすると、片手で受け取る子が結構多い。

 ふと見ると、大人の方でもつい片手で受け取ってしまっている場合があったりするので、とっさの場合の立ち居振る舞いというのは難しいものだな、と思うし、この場合子供が見ていないとしても大人もちゃんとしないといけないな、と自分も含めて思う。

 今日は、昇級試験の結果が出ていたので、受験したものは各自免状を受け取る日だった。うちの子どもたちもそれぞれ9級と10級を頂くこととなった。

 最初に免状を頂いたのが10級となったうちの次男だったのだが、免状を受け取って礼をする際の作法について教えて頂くこととなった。両手で受け取った免状を両端を合わせて丸め、右の脇に抱えて片手を畳みについて礼をするように教わった。

 私は今までいったん押し頂いたあと、左脇に置いて礼をするようにしていたので、これは覚えておこうと思った次第。