馬込の墓地建設反対の結末

 前日に合気道の稽古から帰る際、稽古をしている南馬込文化センターのすぐ前に立っていた「墓地建設反対!」の幟を地元の人が片付けられているのを見かけ、お、決着したのか、と思い調べてみた。

 果たして、墓地を建設するとしていた寺院(宗教法人)側の弁護士から建設を取りやめる旨通知があったらしい。

 改めて上記ブログで発信されている経緯をたどると、もちろんブレインを得ておられるものと思うが建設者側との文書の取り交わしも冷静にかつ情熱を持って書き起こされたものが提出されていて、近隣の方々の行動には頭が下がるおもいがした。一般住民が賢明である必要があり、実際に賢明に行動したという、好例のひとつではないだろうか。

 少し前に墓地前あたりに見慣れない若いひとがふたり所在無げに立っていたことがあり、地元の反対の会で駆り出された人だろうか、それとも業者側の人だろうか、と思い眺めていたことがあったのだが。

 結果としては良かった、ということになるのだろうが、この件を最初に知った時に気になった「行政はどう対処しているか」ということについてはどうだったのだろうかと思い至った。この件もブログをたどっていくと、大田区は動いていたらしい。

大田区南馬込3丁目の墓地建設を反対するブログ : 大田区保健所の見解






1月14日付大田区長の公開質問状に対する回答書に先立ち、
大乗寺は去る1月13日に大田区保健所に呼ばれ、
大田区は近隣住民の反対を押し切って墓地の開設を行うことは適切
ではないと通知された、との事です。
このお話については、大田区保健所よりお伺い致しました。

それは「反対が続く間は許可しない」ということです!

 別の箇所では大田区保健所が墓地建設許可に関して基準を設けたらしい記述も見つけたのだが、ネット上では条文なりソースまではたどり着いていない。実効性のある内容なのかまで具体的に検証できていないのだが、結果から見ると今回は機能したようには見え、その点については大田区に安心感を持った。他の地域で同様の問題が起きた場合に事例として、参照されるようであればよいと思う。

 あとは、あの空き地がどのようなことになるのか、ということだけだろうか。一戸建てには広すぎるので馬込や山王の他の土地のように切り売りして一戸建てが何戸か建てられるか、マンションが建つようになるのか。願わくは力量と良識を兼ね備えた業者さんに開発してもらうことが出来たらと思うのだが。