どんな「電子雑誌」なら読むか

 以前に電子雑誌というのがどんな風に成り立つだろうか、ということを考えたことがあった。私の興味は、主にその広告の集まり方に集中していた。

 現在の商業雑誌の広告主というのは多くはそれなりの規模の企業が多いのだろうとおもう。だが、今後雑誌は多くの細分化されたテーマで発行され得て、その広告主はそのテーマの「ファン」であって雑誌の購入者と被るのではないだろうか。より小額な広告からそれが成り立つのではないか。など……

 その際 Paypal を知ってアカウント作ってみたり、地域雑誌について興味を持ったり、Google Adsense に結局勝てないと思ったりした。その際に、特定のテーマや作者を中心にしたコミュニティをつくるツールが出来れば面白いのではないかという発想もその流れで持ったりした。

 持ったところで止まっているから何にもならないのだが、このたび「マチともの語り」でお世話になっている野知さんから『MANDARA』というドットブック形式の雑誌のサンプル版を送って頂いた。

 読んでみて、以前の興味、広告がどうとかとは別の興味がぐんと沸いた。これ、雑誌通巻で iPhone アプリケーションとして存在したらいいな、と。

 以前、小飼弾さんの書籍『弾言』『決弾』を iPhone アプリケーションとして購入して読んだことを書いたことがあり、それを材料にしてここで書いたこともあったが、そのイメージ。ちなみに上記2タイトルは T-Time touch でつくられていてドットブック形式なのだろうな、と。

 iPhone アプリケーションはアップデートできるから、内容を改めたりもできる。書籍としてはその機能は不要なんじゃないかとおもったりしていたのだが、雑誌の最新号がアップデートで届くというならありだなぁ、と。iPhoneなら未読があることが赤丸の数字で表示されるし。

「MANDARA」は副題が「〜科学と歴史で時代を眺める〜」、「ニュースで話題に上がる身近なテーマを「科学」と「歴史」という切り口から平易に語る電子書籍によるコラム・マガジン」というテーマ。学究的ではあっても大上段に構えた内容ではないから、病院の待合室に良く『National Geographic』があってつい読んでしまうように、移動中や待ち時間にちょっと読む、という需要があるだろうな、と思ってしまう。それ、できないかなぁ。

 あと、科学と歴史、かぁ。科学……俺、執筆者としては無理かなぁ。書いてみたいが。